北朝鮮の朝鮮中央通信は14日、金正恩氏が13日に平壌市内の高級住宅地区の竣工式に出席したと伝えた。住宅を提供されるという女性アナウンサーらと記念撮影する金正恩氏=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国統一部によると、今年に入り北朝鮮の金正恩(
キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)による経済分野の現地視察は7回あり、いずれも建設関連だった。主要建設事業を通じて経済成果を強調する狙いとみられる。統一部当局者は14日、金正恩氏が平壌・普通江沿いの住宅区の竣工(しゅんこう)式に出席したこととあわせ、このように説明した。 金正恩氏は1月に咸鏡南道・連浦の野菜温室農場予定地を視察し、翌月に同農場の着工式に出席した。それ以外の5回は平壌市内の住宅建設現場の視察または行事出席だった。和盛地区の住宅1万戸建設の着工式出席、松新・松花地区の住宅1万戸建設現場の現地指導と竣工式出席、普通江沿いの住宅区の現地指導と竣工式出席となっている。 統一部当局者は「建設の重点事業を通じて経済部門の成果を強調する姿勢」と述べた。とりわけ住宅建設は、4月15日の故金日成(キム・イルソン)主席の生誕110年に向けてお祝いムードを盛り上げるのにうってつけで、竣工式や入居式を積極的に利用していると分析した。 北朝鮮は金正恩氏が視察した建設事業を手本とし、地方への宣伝にも活用する見通しだ。 また、北朝鮮メディアはこの日、左遷された軍幹部など多数が金正恩氏の命令で昇格したと伝えた。これに関し統一部は、平壌市内の住宅建設など主要建設事業に貢献した軍の成果をほめ、軍の冬季訓練などをねぎらう意図との見解を示した。
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