韓国の文在寅大統領は「大統領府移転に関する予備費を速やかに処理せよ」と指示し、臨時国務会議の招集を命じた(画像提供:wowkorea)
韓国の文在寅大統領は「大統領府移転に関する予備費を速やかに処理せよ」と指示し、臨時国務会議の招集を命じた(画像提供:wowkorea)
韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領は「できるかぎり早く臨時国務会議を開き、大統領府のヨンサン(龍山)移転に関する予備費を速やかに処理せよ」と指示し、明日(6日)の臨時国務会議の招集を命じた。

文大統領はきょう(5日)参謀会議で、龍山移転に関する内容の報告を受け、先のように指示したと、青瓦台(韓国大統領府)の報道官が伝えた。

きょうの午前に開かれた国務会議で、予備費が上程されるものとみられていたが、行政安全部(内務省に相当)が「危機管理センター問題に関する追加検討の必要性がある」として、この日の上程を保留にした。行政安全部はその後、関係機関の会議を経て政権引き継ぎ委員会と最後の調整作業をし、この日の午前、文大統領に報告したと、青瓦台は説明した。

ユン・ソギョル(尹錫悦)次期大統領当選者は先月、大統領府の龍山移転計画を発表し、総費用として496億ウォン(約50億1260万円)を提示した。しかし、今月には米韓合同演習が予定されていることから、ユン氏側と政府実務陣が「安保空白」に関する意見をすり合わせたことで「合同参謀本部の移転費用を除いた300億ウォン(約30億3130万円)台の予備費だけ、1次として編成する」という道筋が開かれたことが伝えられている。

青瓦台はきょう、上程される正確な金額については明らかにしなかったが、合同参謀本部の移転費用を除いた300億ウォン台になるものとみられる。青瓦台の関係者は、この日記者たちに「安保空白を引き起こすおそれがあるため、合同参謀本部の移転費用は除かれる方向で話し合われたと把握している」と語った。

大統領府移転のための予備費が明日の臨時国務会議で議決されれば、就任初日から龍山で業務を行なおうとしていたユン氏の計画にも「青信号」が灯ることになる。

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