ソウル中央地裁(コラージュ)=(聯合ニュースTV)
ソウル中央地裁(コラージュ)=(聯合ニュースTV)
【ソウル聯合ニュース】韓国の新韓金融グループが違法に資金を調達して2007年の大統領選の当選者側に祝い金を渡したとされるいわゆる「南山3億ウォン」事件に絡む裁判で偽証罪に問われた新韓銀行実務者の被告2人に対し、ソウル中央地裁はこのほど、罰金1000万ウォン(約100万円)と罰金300万ウォンを命じた。地裁は、裏金作りの経緯などに関し被告が虚偽の証言をしたとの判断を示した。 南山3億ウォン事件は、李明博(イ・ミョンバク)氏が当選した07年の大統領選直後、李伯淳(イ・ベクスン)新韓金融持ち株会社副社長(当時、以下同)が羅應燦(ラ・ウンチャン)同社会長の指示で裏金を作り、08年2月にソウル・南山の建物の駐車場で李明博氏の兄の李相得(イ・サンドゥク)国会議員に当選祝いの3億ウォンを渡したという疑惑。最終的に誰が3億ウォンを受け取ったのかは明らかになっていないが、裏金作りを目的に、李熙健(イ・ヒゴン)新韓銀行名誉会長の経営顧問料が本人も知らないうちに増額されていたことが分かった。 被告の2人は当時、申相勲(シン・サンフン)新韓銀行頭取の秘書室長だった。両被告は違法な資金調達を巡る申氏らの裁判で虚偽の証言をした疑いを持たれたが、容疑を否認。19年に罰金刑の略式命令が出ると、正式裁判を申し立てた。
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