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韓国の海外直接投資 21年は過去最高の758.7億ドル
【世宗聯合ニュース】韓国企画財政部は23日、2021年の海外直接投資額は前年比32.8%増の758億7000万ドル(約9兆2000億円)で、1968年の統計開始以来で最高となったと発表した。新型コロナウイルス流行前の19年比では17.0%増。世界的なワクチン普及などで新型コロナの流行に対する懸念が和らぎ、先送りされていた投資が実行されたことや、半導体産業などを中心に対米投資が拡大したことが影響した。 海外直接投資額から回収額を差し引いた純投資額も前年比38.1%増の584億2000万ドルで過去最高となった。 海外直接投資額(総投資額)を業種別にみると、金融・保険業が293億2000万ドル(前年比58.5%増)で最も多く、次いで製造業が181億7000万ドル(38.5%増)、不動産業が70億1000万ドル(9.1%減)、情報通信業が66億7000万ドル(64.3%増)、卸・小売業が35億9000万ドル(21.3%増)だった。 国別では、米国に対する投資額が275億9000万ドルで最も多かった。投資額は前年比81.8%急増し、19年比でも75.1%増となった。半導体やバッテリー(電池)分野を中心に韓国企業の米現地での投資が拡大した影響とみられる。 ほかに、ケイマン諸島(前年比57.1%増の106億3000万ドル)、中国(47.8%増の66億7000万ドル)、ルクセンブルク(59.2%増の43億7000万ドル)など、金融・保険業と製造業の主な投資先への投資が大きく伸びた。 地域別では、北米(302億9000万ドル)、アジア(183億3000万ドル)、中南米(127億2000万ドル)、欧州(123億3000万ドル)、オセアニア(16億6000万ドル)、アフリカ(3億1000万ドル)、中東(2億3000万ドル)の順で投資額が多かった。北米、中南米、欧州、オセアニアに対する投資が大幅に増えた一方、アジアへの投資は前年比0.2%増にとどまり、中東への投資は70.8%減となった。