13日(現地時間)英デイリー・エクスプレス紙によると、20余年間ロシア諜報機関の活動を追跡してきたウェブサイト“Agentura”の編集者は、英国の報道番組に出演し「ウクライナでロシア軍が強烈な抵抗に遭い動揺している状態により、プーチン大統領がクレムリン宮殿(ロシア大統領府)内部発のクーデターに直面する恐れがある」とし「ウクライナへの全面侵攻が、このような可能性を生じさせた」と主張した。
つづけて「プーチン大統領は、すでに自身の身辺に危害が及ぶ恐れがあることをよく知っている」とし「そのような理由により、自身の生命までも脅かす恐れのある潜在的なクーデターに対して備えている」と強調した。
また「プーチン大統領は、ロシア最高の諜報機関であるFSB(ロシア連邦保安庁)がウクライナの状況に関して誤った予測を伝えてきたこと、ウクライナに進駐しているロシア軍の進撃状況が遅々として進んでいないことに対して憤っている」とし「FSB第5局局長と副局長が逮捕され、ロシア軍指揮官8人前後が解任されたことも、そのためだ」と分析した。
さらに「ウクライナ内部には、ウォロディミル・ゼレンスキー ウクライナ大統領の率いるキーウ(キエフ)中央政府に立ち向かう反対勢力がいないということも、プーチン大統領はいまや知るようになった」とし「ウクライナの戦況に関する情報も、誰にも頼れない状況に置かれている」と語った。
ロシアSS(ロシア秘密警護局)内部に信頼できる消息筋を置いているこの編集者は「ロシア軍とFSB高位当局者たちは、プーチン大統領があまりにも恐ろしくて真実を伝えることができないでいる」と説明した。
このことについて「プーチン大統領は自らが世界で最も博識な政治家だと信じていて、地政学に関する自身の知識を自慢することを好む」とし「ロシアの高位核心部は、プーチン大統領の聞きたくない話をする人が生き残ることのできない構造だ。誰も責任を持って正しいことを言おうとする人はいない」と付け加えた。
つづけて「現在モスクワのクレムリン宮殿には、(戦況や外交的現実に関係なく)『ウクライナへの攻撃をより強化すべきだ』という話をする人たちがいるだけだ」とし「ロシアの指揮系統がだんだんと異常になっている」と付け加えた。
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