キム・ジョンウン の最新ニュースまとめ
北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記は、偵察衛星の開発を口実に、事実上ICBM試験の発射を強行する態勢を徐々に露骨化している。韓国と米国は、北朝鮮が最近、偵察衛星試験を言い訳にした発射体について、新型ICBM試験発射準備の一環と評価した。米国は、北朝鮮が強く反発してきた追加制裁の措置に乗り出す方針だ。
北朝鮮の朝鮮中央通信は11日、「金正恩同志が、ソヘ(西海=黄海)の衛星発射場を現地指導した」と報じた。平安北道鉄山郡東倉里にある西海衛星発射場は、長距離ロケットが発射できる施設を備えている。人工衛星打ち上げのための長距離ロケットと、ICBMは技術的に大同小異だ。このため、北朝鮮が「宇宙を平和的に利用する権利」を掲げて、核実験とともに、モラトリアムの破棄を強く示唆した「ICBM試験発射」の口実を増やしているという憂慮が高まっている。
こうした北朝鮮の行動について、韓国メディアは憂慮する記事を掲載している。
韓国日報12日付けの社説では「米韓の警告と圧迫にもかかわらず、北朝鮮がレッドラインを越えれば挑発と制裁が悪循環となり、朝鮮半島の情勢は「強対強」の荒波に追い込まれるだろう」と憂慮を示した。同紙はつづいて「しかも先制攻撃など対北朝鮮強硬論を公約に掲げた尹次期大統領としては、初めての試験台だ。まだ1か月以上時間が残っているだけに、米韓は外交の扉を開いて対話の努力を傾けるべきだ。朝鮮半島の状況が流動的な今は、武力示威を自制する時という事実を北朝鮮も肝に銘じなければならない」と指摘した。
ソウル新聞は「20代大統領に就任する尹当選者は、昨今の核・ミサイル事態が、対北政策の初試験台になるという点で格別の備えが必要だ」と求めた。
ハンギョレ新聞11日付けの社説で「北朝鮮は、取り返しのつかない状況を作る無責任な行動を止め、直ちに対話に乗り出すべきだ。北朝鮮は、核と国防力強化に執着するほど、経済発展と国民生活改善の展望が悪化するジレンマを直視しなければならない。韓国は、政府の交代期に起こっている厳重な事態に、与野党が力を合わせて隙のない対応が必要だ。閉まりつつある外交の窓口を開くため、北朝鮮を説得するには、米韓の実質的かつ積極的な対話努力も切実だ」と指摘した。
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