会議で発言する金首相=11日、ソウル(聯合ニュース)
会議で発言する金首相=11日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の金富謙(キム・ブギョム)首相は11日、新型コロナウイルスへの対応を話し合う中央災難(災害)安全対策本部の会議で、新型コロナの変異株「オミクロン株」の流行について「今後10日以内にピークを迎え、1週間の1日平均感染者数は最大37万人になる」との見通しを示し、この期間には重篤・重症患者数と死者数を減らして国民の生命を守ることを最優先の目標とすると述べた。

 

 現在入院中の感染者の約75%が基礎疾患の治療のために感染症専用病床を使用しており、来週からは軽症の入院患者は一般病床でも治療を受けられるように制度を改善するという。

 検査体制に関しては、来週から医療機関で行う迅速抗原検査の結果をもって感染有無を判定し、追加でPCR検査を行わないことで迅速な判定を可能にすると説明した。

 また、60代以上の感染者は検査を受けた医療機関ですぐに経口治療薬(飲み薬)の処方を受けられるようにして重症化の予防を図る。

 金氏は、このところワクチン接種のペースが落ちているとして、3回目の接種を受けることでオミクロン株に感染しても致死率をインフルエンザと同程度に抑えられると強調した。

 3日に新型コロナウイルス感染が確認され、9日まで自宅療養した金氏は、会議の冒頭に謝罪した後「在宅治療(自宅療養)者は心理的に困難があることを痛感した」とし、専門家に相談できるシステムを改めて点検すると明らかにした。


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