サムスン電子が音楽配信サービス事業者らと共同で、米アップルの音楽ダウンロードサービス「iTunes(アイチューンズ)」のようなプログラムを作る。これは、最近人気が高いアップル社の携帯デジタル音楽プレーヤー(MP3)「iPodナノ」に対抗し、自社製品の「YEPP」を育成するために、製品だけではなくソフトウェア事業にも参入する意向を示したものとして注目される。
 サムスン電子のデジタルメディア事業を総括する崔志成(チェ・ジソン)社長は28日の記者懇談会で「アップルのアイチューンズのようなサービスプログラムを作っている。消費者が手軽に製品を使用できるようにしていく方針だ」と述べた。

 崔社長はまた、サムスンの携帯音楽プレーヤーの事業は規模が大きくないため、iPodナノによる影響は比較的少ないほうだと明らかにし、アイチューンズがサービスされていない東南アジアや中国などの地域では、サムスン製品の売れ行きが好調だと強調した。

 このほか、iPodナノによりフラッシュメモリーの需要が増え、携帯プレーヤーの人気が高まったことから、これまで日本のソニーがウォークマンからCD、MDに至るまで携帯オーディオ機器部門を席巻してきたが、これをきっかけにソニーの独走態勢が崩れるだろうとの見方を示した。


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