映画「HER」のようにAIが話し相手に…中高年単身世帯に「AI生活管理サービス」=韓国(画像提供:wowkorea)
映画「HER」のようにAIが話し相手に…中高年単身世帯に「AI生活管理サービス」=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国ソウル市は23日、孤独死の危険性が高い50-60代の中高年1人世帯の孤独管理と社会的孤立予防のための「AI生活管理サービス」(仮称)を4月に開始すると明らかにした。

 携帯電話や固定電話でAIが周期的に(週1-2回)電話をかけ、食事はちゃんととっているか、よく寝ているかなどの安否を確認し、運動、読書など趣味生活や外出活動のような日常生活も管理してくれる。

 ささやかな会話を交わす話し相手になり、寂しさを感じやすい一人暮らし世帯の情緒的な安定も手助けする。

 対話モニタリングを通じて危機の兆候が見つかった場合は、自治区の公務員らが対象者の状態を直ちに確認し、関連機関や分野別公共支援サービスと連携して支援に乗り出す。

 ソウル市は民間の優秀なAI技術を活用し、単身世帯のうち他の年齢層に比べ孤独死の割合が高く、所得・年齢を基準に受給や介護の対象にならないため、福祉体系上、死角地帯になりやすい中高年単身世帯に対する介護を強化すると明らかにした。

 ソウル市はまず4月から5-6自治区、中高年1人世帯300人前後を選定し、モデル事業を実施する。モデル事業を通じて改善点を見出し、技術を検証・高度化することで、2026年までにソウル市全域の中高年3万人にまで支援対象を拡大する計画だ。

 ソウル市は試験事業を通じて収集された生活パターンと欲求事項の分析及びモニタリング結果などを基に、ソウル市と自治区で運営している公共サービス及び社会関係ネットワークプログラムと連携し、今後の中高年1人世帯政策の発掘にも活用する予定だ。

 イ・ヘソンソウル市一人世帯特別対策推進団長は「社会的に孤立したり寂しさを感じる人は自信と幸福感が相対的に低く、疾病などのリスクも高まる」とし「AI生活管理サービスを通じて中高年1人世帯が日常を回復し、社会共同体の一員として堂々と健康に生活できるよう支援する」と明らかにした。
Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 88