懇談会で発言する文大統領=17日、ソウル(聯合ニュース)
懇談会で発言する文大統領=17日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は17日、外資系企業の関係者らを青瓦台(大統領府)に招いて懇談会を開き、韓国への投資拡大を求めた。

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 文大統領は冒頭、「韓国は新型コロナウイルス禍でも主要国のうち経済への打撃が最も少なく、迅速かつ力強い回復を見せた。高い国債格付けの中で安定的な投資先としての地歩を固めている」と述べた。高い技術力と生産能力を基にした強い製造業を有しており、現在、世界の国内総生産(GDP)の85%をカバーする自由貿易協定(FTA)プラットフォームを構築していると説明した上で、「韓国は安定的かつ持続可能な、魅力的な投資先だ」と重ねてアピールした。

 また、外国からの投資に多くのインセンティブを提供しているとし、賃料の減免、資本財の関税免除、地方税や法人税、所得税の減税を挙げた。政府が昨年、外資系企業のため22件の規制見直しを行ったことも説明した。

 文大統領が外資系企業の関係者に会い、韓国への投資を求めたのは2019年3月に続き2回目。この日の懇談会には米ファイザーなど外資系企業24社と米国、日本、中国、欧州の在韓商工会議所、政府機関の関係者ら約50人が出席した。

 外資系企業側は持続的な投資に向け、投資税額控除、現金支援、工場インフラ拡充といったインセンティブの拡大を提言した。また、輸入通関手続きの簡素化、外国人投資家の出入国時の防疫手続き簡略化などの規制緩和も提案した。

 文勝ウク(ムン・スンウク)産業通商資源部長官と盧炯旭(ノ・ヒョンウク)国土交通部長官らは、提案された規制の見直しに向け官庁間で協力すると応じた。


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