江蘇省徐州市の「女性監禁事件」で夫ら3人を「誘拐・人身売買」の疑いで逮捕…当局の後手対応がネットで炎上(画像提供:wowkorea)
江蘇省徐州市の「女性監禁事件」で夫ら3人を「誘拐・人身売買」の疑いで逮捕…当局の後手対応がネットで炎上(画像提供:wowkorea)
中国・江蘇省徐州市豊県の女性が首を鎖でつながれた状態で発見された事件で10日、当局は誘拐・人身売買などの容疑で女性の夫ら3人を逮捕した。

 徐州市当局によると、夫婦の家には8人の子どもがおり、DNA鑑定の結果、全員が女性の実子であることも分かった。また、女性が雲南省福貢県出身だということも判明した。

 発表によると、逮捕されたのは女性の夫である董容疑者と、女性と同じ福貢県出身で「誘拐・人身売買」に関わった桑容疑者とその夫・時容疑者。現在、3人に対して取り調べが行われている。

 先月末、インターネット上で女性が鎖につながれている動画が投稿され、彼女が8人の子どもを立て続けに生んでいたという記事も広まった。豊県当局は当初、女性は1998年に男性と結婚しており、誘拐・人身売買の事実はないとしていた。また、女性が鎖でつながれていたことに関しては、精神疾患による攻撃的な傾向が見られたためとしていた。

 しかし中国の法律では、精神疾患があると結婚することができないとされている。そこから、ネット上では女性が結婚後に虐待を受けて精神疾患を発症したのではないかといった疑惑が浮上していた。

 批判の声が強まるや、当局は再び公式見解を発表。女性がホームレスとして流浪生活をしているところを男性が引き取ったもので、女性の本当の身分は不明だとした。

 しかし、ネット上では疑惑に対する批判がさらに広がった。

 その後、当局は3回目の公式見解を発表。女性が病気治療のために江蘇省に連れてこられ、その後行方が分からなくなっていた人物であるとし、犯罪との関連性を調査中だと釈明した。

 しかし、このような3回にわたる支離滅裂な見解発表は、中国のネット・ユーザーの怒りをさらにあおる結果となった。

 結局ネット・ユーザーの予想通り、誘拐・人身売買が行われていたことが分かり、当局の顔に見事に泥を塗る結果となった。
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