検査キット入手困難に対応し政府が子どもなどに無料配布…オンライン販売制限 =韓国報道(画像提供:wowkorea)
検査キット入手困難に対応し政府が子どもなどに無料配布…オンライン販売制限 =韓国報道(画像提供:wowkorea)
新型コロナウィルスの迅速抗原検査キット不足が起きている中、韓国政府が子どもなど感染脆弱(ぜいじゃく)層を対象に検査キットを無料配布することを決めた。市場安定化のために販売先を単純化し、販売価格の制限など緊急流通改善措置も推進する。

韓国政府は10日午後、政府ソウル庁舎でこうした内容の「迅速抗原検査キット需給対応会議」を開催したと明らかにした。

政府は新型コロナ対応に当たる診療所などの防疫現場に十分な数量の迅速抗原検査キットを最優先供給する一方、21日からは感染に脆弱な保育園、高齢者福祉施設など約216万人に対し、週に1~2回分の迅速抗原検査キットを無償配布することを決めた。幼稚園・小学校に対しては、市や道の教育監との協議を経て決定する。

政府は「これは免疫力が低く、集団生活によって感染の危険にさらされやすい層を優先的に保護する趣旨」とし、「供給量が増える3月からは妊婦、その他の感染脆弱層などに対しても迅速抗原検査キットの無償配布をさらに拡大していく計画」と説明した。具体的な物量や時期、方式などは決まり次第発表する予定だ。

一方政府は、現在オンラインで販売されている迅速抗原検査キット価格のつり上げ行為などが発生している状況を重くみて、民間の流通過程全般に対する公的管理を強化する方針だ。

まず、13日からオンライン販売を禁止する。ただし、16日までは在庫を売り切ることが可能だ。政府は「オフラインの場合、流通経路が単純でアクセス性が確保された薬局やコンビニエンスストアなどに販売先を限定することで、流通過程での価格のつり上げ行為を抑制し、市場を早く安定化させていく」と説明した。

さらに買い占めや売り惜しみ、不当な高価での販売など不公正な行為を防ぐため、販売価格の制限や1回の購入数量の制限など流通改善措置を推進することを決めた。市場状況に対するモニタリングもさらに強化する方針だ。

具体的な販売先や流通経路、販売価格の上限、購入方式などは現在関連業界と最終協議・調整中で、決まり次第発表する予定だ。

韓国国内の流通量増大のため、5つの生産業者に迅速抗原検査キットの輸出に対しては事前承認を受けるようにし、必要に応じて緊急生産命令を下すなどの多角的な手段を講じていく予定だ。政府はこのような措置を通じて、10日時点で2月に7080万個、3月には計1億9000万個の迅速抗原検査キットが国内に供給されると予測している。
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