韓国大統領府、尹錫悦候補の「盧武鉉政府継承詐欺」発言に対し「答える価値はない」

韓国の大統領府は、ユン・ソンニョル（尹錫悦）国民の力（野党第一党）大統領選候補が「ムン・ジェイン（文在寅）政府はキム・デジュン（金大中）・ノ・ムヒョン（盧武鉉）政府の継承者と言う主張は詐欺」と批判したことに対し「答える価値はない」との反応を示した。

大統領府関係者は10日、記者団に対して尹候補が前日のインタビューで「この政府は自分たちを金大中・盧武鉉政府の継承者と言っているが、私はそれを詐欺だと思っている」と述べたことをどう評価するかという質問に「答える価値がある発言なのか分からない」と一蹴した。

この関係者は続いて「盧武鉉元大統領と文在寅大統領との関係は多くの国民が知っているではないか。（尹候補の）そのような認識自体に非常に驚いている」と述べた。

文在寅政府への積弊清算捜査発言をめぐって尹候補と対立している中、困惑を最大限に表わしたということだ。

尹候補は前日、政権交代行動委員会が公開した動画で「盧武鉉政府を構成した人たちは『無条件で我々の利益になるなら従わなければならない』という組職論理のようなものはなかったのに、ここ（現政権）には、それがとても強い。文在寅政府が金大中・盧武鉉政府の継承者と主張するのは詐欺だと思う」と強く批判した。

5日にチェジュ（済州）を訪問した尹候補は済州基地について「盧元大統領の苦悩と決断を胸に刻む。強い力を土台にした自主国防と平和の序幕を開いた」と評価した。

特に、尹候補はこの途中で胸がつまったかのように言葉が続かなかった。

盧元大統領が自身の政治的土台である進歩陣営の反対にもかかわらず、海軍基地を推進したことを高く評価すると同時に、盧武鉉元大統領を支持した浮動層を狙った行動という解釈が出た。