新型コロナ感染者が急激に増加…ノババックス社のワクチン、未接種者を中心に活用＝韓国

韓国できょう（9日）の新型コロナウイルス感染者数が初めて約5万人に達するものと予想されている中、中央災難安全対策本部のリュ・グンヒョク1総括調整官（保健福祉部第2次官）は、「感染者数が日ごとに急激に増加している」と明らかにした。

リュ調整官は9日、政府セジョン（世宗）庁舎で開かれた中央災難安全対策本部会議で、「デルタ株に比べ伝播力が高いオミクロン株により、感染者数がここ3週間で平均1.7倍ずつ急激に増加している」と、その理由を説明した。防疫当局によると、1日平均の感染者数は1月3週目5159人→1月4週目1万1877人→2月1週目2万2657人と急増している。

これにより在宅治療者の数も次第に増加し、きょう時点で在宅治療者数は16万8000人を超えた。これに先立ち防疫当局は10日から在宅治療の管理体系を集中管理群（高危険群）中心に改編し、これらの人に対する管理余力を21万7000人にまで増やすと明らかにした。

リュ調整官は、「一般管理群の感染者からは管理から外され1人で放置されるのではないかという懸念の声が聞こえてきている」とし、「再度申し上げるが、すべての新型コロナウイルス患者は国が安全に管理するという原則を維持する」と強調した。

きょう午前にはSKバイオサイエンスが国内で委託生産したノババックス社のワクチンが国内に初めて供給される予定だ。

リュ調整官は、「ノババックスのワクチンは従来のワクチンと異なり、合成抗原方式により開発され、安全性が高く保管と輸送も便利だと評価されている」とし、「ノババックスのワクチンは食品医薬品安全処の許可事項をもとに、18歳以上の未接種者を中心に活用する計画」と述べた。

また、「特に保管と流通が便利であるという点を考慮し、入院患者や在宅老人・重症障がい者のような身体の不自由な人たちを優先接種対象にする計画」とし、「細部的な接種計画はあすの会見で詳細に案内する」と述べた。