記者会見する鄭庁長=7日、ソウル(聯合ニュース)
記者会見する鄭庁長=7日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国で感染力の強い変異株「オミクロン株」が急拡大しており、政府は1日当たりの新規感染者数が今月末ごろには13万人から17万人程度まで増える可能性もあるとみている。中央防疫対策本部の本部長を務める鄭銀敬(チョン・ウンギョン)疾病管理庁長が7日の定例会見で、疾病管理庁と国内外の専門家の予測結果に基づく見通しを明らかにした。

 疾病管理庁は、今後の感染拡大のスピードや感染する確率、ワクチン接種効果などを総合したモデリングの結果だとしながら、「大部分の研究者が、13万人以上の感染者が発生する可能性に同意しているとみていい」と説明した。

 これまでの予測を上回ることになる。中央防疫対策本部は先月21日時点での予測として、オミクロン株の感染力がこれまで主流だった変異株デルタ株の3倍と仮定した場合、新規感染者は2月末に7万9500~12万2200人に上るとしていた。

 新規感染者のうちオミクロン株感染者の割合は、1月第3週に初めて50%を超え、第4週に80%、先週は92%に達した。

 新規感染者数は1月26日に初めて1万人、今月2日に2万人、5日に3万人を突破している。7日の発表では3万5286人だった。

 鄭氏は「重篤・重症患者数と死者数は減少傾向がみられるが、新規感染者数が短期間で急増すれば重篤・重症患者も増え、医療現場の対応に負担がかかる可能性がある」と説明。基本方針として、重症化リスクの高い人に迅速な診断と治療を施す一方で、防疫・医療体制の持続に向けて診断と疫学調査の管理体制を効率化すると強調した。


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