岸田首相は先月26日、首相官邸の公式ツイッターアカウントにアップロードした1分57秒の動画メッセージで「オミクロン株の感染力は強力だ」とし、「最も効果的な予防方法はワクチンの3次接種」と述べた。
さらに「モデルナワクチンの3次接種による副作用は、2次接種の時と比べると発熱などの症状が少ないことが報告されている」とし、異例的にファイザーワクチンではなく、モデルナワクチンの接種を勧めた。
岸田首相自身も1、2次ではファイザーワクチンを接種したが、3次はモデルナワクチンを接種する予定だとし、ブースター接種の安全性と効果が英国の研究でも確認されたと付け加えた。
日本は人口比の接種率が80%レベルの1、2次接種による地域社会での免疫力が弱まっている中で感染力が一段と強いオミクロン株が拡散し、新規感染者の爆発的な増加状況が続いている。
週単位の新規感染者の増加速度が1か月で約207倍になり、先月26日の新規感染者は7万人を超えた。
昨年12月1日、医療従事者と65歳以上の高齢者から3次接種を開始したが、先月26日現在の人口比の3次接種完了率は2.3%にとどまっている。
今月までの接種対象者を基準にしても576万人の医療従事者、650万人の高齢者、244万人の64歳以下の一般人など約1470万人のうち、3次接種の完了率は19.7%にとどまった。
3次接種の速度が上がらない主な理由の一つとしては、特定のワクチンを好む現象が取り上げられている。
日本政府が3次接種時には1、2次と違うワクチンの接種を可能にするブースター接種を認めた中、3次接種の予約申請がファイザーワクチンに集中しているということだ。
このため、モデルナワクチンであればすぐに接種することが可能であるにもかかわらず、ファイザーワクチンの接種のために接種を待っている人が多いという。
岸田首相はこの日公開した動画メッセージで「モデルナワクチンなら長時間待たずに接種できるところも多い」とし、「接種券が届き次第、本人と家族のためにワクチンの種類よりも“スピード(速度)”を優先して3次接種に臨んでほしい」と述べた。
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