文大統領夫人、ピラミッド訪問が物議=韓国(画像提供:wowkorea)
文大統領夫人、ピラミッド訪問が物議=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国では、ムン・ジェイン(文在寅)大統領夫妻の中東3カ国歴訪をめぐり、マスコミから批判が起きている。

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 文大統領夫人のキム・ジョンスク(金正淑)氏がエジプト訪問当時、非公開でピラミッドを訪れたという事実が、後になって明らかになったためだ。加えて、歴訪中は随行員に新型コロナの感染者が数名発生したほか、K9自走砲のずさんな輸出問題まで浮き彫りになっている。

 韓国メディアのメイル新聞は、4日付の社説でこのように指摘した。

 文大統領夫妻の海外訪問をめぐり、外遊批判が絶えなかったことを考えれば、夫人のピラミッド訪問は驚くことでもない。エジプトを訪問すると言った時から予見されていた。オミクロン株が猛威を振るっている状況で、中東3カ国の歴訪は不適切だという世論が多かった。それにもかかわらず、文大統領夫妻は中東行きを強行した。

 夫人のピラミッド訪問について、大統領府は「エジプト政府の要請だった」「非公式日程なのでマスコミに公開しなかった」と釈明したが、苦しい言い訳だ。通常、海外歴訪で大統領夫妻の日程は公開する。大統領府が夫人のピラミッド訪問をもみ消したこと自体、外遊論争を憂慮したためだろう。大統領の海外訪問でこうした論争が起こったことは、文大統領以前にはなかった。

 文化日報の3日付社説でも指摘が続いた。

 当時は随行記者団などには個人活動が厳しく禁止されるほど、オミクロン株感染の憂慮が非常事態だったという。このような点からも、大統領夫人のピラミッド観光は適切でない。大統領府は随行員のうち多数の感染者が発生した事実も隠した。

 メディアからの批判が相次ぎ、大統領府は3日にこう釈明した。

 3日、アジア経済新聞によると、大統領府は大統領夫人のエジプトピラミッド訪問について「自国の最も誇らしい世界的な文化遺産を、訪ねてきた外国首脳に見せたいと思うのは当然のこと」と、エジプトから訪問の要請があったことを明らかにした。

 大統領府の関係者はこの日、記者団に対し「イギリス女王のエリザベス2世が韓国を訪問した際、安東を訪れたことに触れ、(そのとき韓国が)自負心を持ったことを考えてほしい」と述べた。

 この関係者は「ピラミッドはエジプトの象徴だ。エジプトからの要請を断ったなら外交的に失礼だ」と主張した。

 大統領府で行事を担当する秘書官も、大統領夫人のピラミッド訪問を非難する野党やマスコミに対して釈明した。

 3日、国民日報によると、大統領府のタク・ヒョンミン(卓賢民)儀典秘書官は3日、文大統領夫人のピラミッド訪問について「(野党は)本当に一生懸命だな」と皮肉った。

 文大統領の中東3カ国歴訪に同行した卓氏はこの日、フェイスブックに「私たちは海外首脳が(韓国を)国賓訪問した際、韓国の遺跡地を含め、親交のためのさまざまな日程を提案する」と明らかにした。

 続いて「海外の首脳に徳寿宮や東大門デザインプラザなど、観光地の観覧を勧め、韓国文化を知ってもらい、経験できるように企画している」と強調した。
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