ソウル市は2日、市内都市高速道路に「高度道路交通システム(ITS)」を活用した道路渋滞改善システムを構築し、これを土台に慢性化している渋滞の改善事業を行うと明らかにした。ITSを利用することで交通状況に関する総体的な情報をリアルタイムでモニタリングでき、渋滞区間を即時に把握し迅速な改善対策を取ることが可能になるとしている。
 市はすでにITSのテスト運営を行い、オリンピック大路・漢南大橋~永東大橋間、江辺北路・元暁大橋~西江大橋間、内部循環路・弘智門トンネル区間などが慢性渋滞区間で、時速30キロメートル未満での走行が1日2時間以上続く状態だと把握している。

 このうち、信号運営の変更や簡単な構造物設置で改善が可能な内部循環路3か所、東部幹線道路3か所、オリンピック大路2か所を短期改善事業に選定し、今月中に着工、24億ウォン(約3億295万円)を投じ2008年までに交通改善を完了する計画だ。既存の電光掲示板などを利用した迂回(うかい)道路案内、縁石など車両の流れを誘導する施設の設置、安全島のある横断歩道の設置、信号運営改善などを行う。

 車道の追加設置やランプ新設などの構造改善で渋滞解消が可能な区間は中長期改善事業対象に分類し、710億ウォンを投入し2012年までに工事を完了する。オリンピック大路・盤浦大橋の南端~清潭大橋南端の5区間は路肩や中央分離帯の余裕空間を活用し、全長5.6キロメートルの付加車道を設置する。聖水大橋南端交差点には地下車道を新設、南部循環路は城山大橋北端に直結ランプを新設し、内部循環路と城山路の渋滞を解消する。弘智門トンネルは内部の照明の交換など、通行環境を改善する。

 また、江辺北路・麻浦大橋進入口、元暁大橋進入口、内部循環路・弘恩進入口、貞陵進入口、東部幹線道路・倉洞橋進入口、京釜高速道路・良才インターチェンジなど11か所は、東部幹線道路拡張など他事業と並行して改善を進める。オリンピック大路・汝矣下流進入口、江辺北路・永東大橋進入口4か所など16か所については、現在進められている都市高速道路進入口体系整備法案の研究結果を反映し、来年初めに総合整備案を策定した上で改善に取り組む計画だ。


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