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文大統領夫人のピラミッド訪問を野党が批判 大統領府「エジプトの要請」=韓国
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が先月19~21日にエジプトを訪問した際、夫人の金正淑(キム・ジョンスク)氏がピラミッドを非公開で訪れていたことを巡り、野党が不適切と批判したのに対し、青瓦台(大統領府)は「エジプトの要請を受けたもの」と一蹴した。 青瓦台によると、金氏はエジプト訪問期間中、同国の文化相とピラミッドを訪れた。エジプト側が要請したもので、非公開で行われたため、メディアに公表しなかった。金氏は警護員ら少人数のみで約1時間、ピラミッドを訪れた。文大統領は別のスケジュールがあり、同行しなかったという。 青瓦台のタク・ヒョンミン儀典秘書官は自身のフェイスブックに「エジプトは当初、文大統領と金氏が一緒にピラミッドを訪れることを強く要請したが、断った」と書き込んだ。これまでエジプトを国賓訪問した海外首脳のうち、ピラミッドを訪問しなかった例がないとして同国側が再考を要請し、青瓦台は非公開を前提に金氏がピラミッドを訪れることで合意したという。タク氏は最初にエジプトの要請を拒絶していた理由について、「エジプトでの遺跡訪問に対し、曲解があることが予想された」と説明した。 青瓦台の高官は記者団に「ピラミッドはエジプトの象徴で、自国の文化遺産を外国首脳に見せたがるのは当然」として、「エジプトの要請を断ったら外交的欠礼になったと思う」と強調した。 金氏のピラミッド訪問を巡り、保守系最大野党「国民の力」の常勤副報道官は「観光目的の歴訪という批判が後を絶たない」との論評を出した。当時は脱北者が軍事境界線を越えて北朝鮮に入った事件が起きたほか、北朝鮮の相次ぐミサイル発射で安全保障上の危機が高まっていたと指摘。また、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の大流行が始まっていたことにも触れ、エジプトを含む中東歴訪を強行したことを批判した。 同党の趙太庸(チョ・テヨン)国会議員は、エジプト訪問は死ぬまでにやっておきたいことのリストを実現するための訪問だと指摘した。