これを受け、ソウル交通公社の輸送収入は昨年は1兆1542億ウォン(約1100億円)と、2019年に比べ約30%減少した。2020年の輸送収入は1兆1932億ウォンで昨年とほぼ同じ水準だった。新型コロナウィルス発生前と比べると、1年間の輸送収入の減少分は4825億ウォン(約460億円)に達する。これは昨年予想される公社の当期純損失の半分に近い金額だ。
昨年、ソウル地下鉄の路線別では1日平均156万5580人の乗客が利用した2号線が輸送量全体の29.3%を占め、最も多くの乗客を輸送したことが分かった。
駅別では昨年最も多くの人が利用した駅は前年度に続いて2号線カンナム(江南)駅で1日平均9万3824人だった。続いてチャムシル(蚕室)駅(7万6419人)、シンリム(新林)駅(7万4818人)などの順だった。反対に輸送人員の最も少ない駅は2号線のシンダプ(新踏)駅(1638人)、4号線のナムテリョン(南泰嶺)駅(1693人)、2号線のトリムチョン(道林川)駅(1838人)などだった。
昨年のソウル地下鉄1~8号線の無料輸送人数は2億574万人(前年比1006万人増)で乗車人数全体の割合は15.9%を占め、運賃に換算すると約2784億ウォン(約260億円)に達する。
無料輸送人数のうち、65歳以上の高齢者が83.0%と前年比1.2%増加した。これはこの5年間で最も高い割合だ。続いて障害者が16.0%、国家有功者・独立有功者など、その他の人数が1.0%をそれぞれ占めた。
毎年赤字が雪だるま式に増え、財政状況が劣悪なソウル交通公社は無料輸送の損失に対応するため、国会に都市鉄道法の改正を要請している。この改正案が成立すれば、無料輸送損失分の一部を政府から支援を受けられる。ただし、昨年末に国会の国土交通委員会で改正案について議論されたが、結局可決されなかった。
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