裏広告とは多くの購読者やフォロワーを保有しているインフルエンサーらが、Instagram(インスタグラム)やYouTube(ユーチューブ)などのSNSにレビュー掲示物を投稿し、協賛の事実をきちんと表示しない行為を指す。
公正取引委員会は2日、昨年4~12月、NAVERブログやInstagram、YouTubeに投稿されたレビュー型欺瞞(ぎまん)広告(裏広告)に対するモニタリングを行い、計1万7020件の法違反掲示物を発見したと発表した。
照会・購読者数が多くて影響力が大きかったり、類似の掲示物が見つかる頻度が多い場合などを調査対象とし、経済的な利害関係を消費者にきちんと公開したかを判断した。
SNSの類型別に見ると、「Instagram」の法違反の掲示物がが9538件(56.0%)で最も多かった。「NAVERブログ」は7383件、「YouTube」は99件だった。
法違反の類型(2つ以上の場合、重複集計)はSNSの種類別に差があった。Instagramで最も多いタイプは「不適切な表示位置」(7874件)だった。「もっと見る」を押さないと広告表示が見えないようにするか、複数のハッシュタグ(#)の間に広告を表示する場合が多数だった。
NAVERブログでは「未表示」4893件、「不適切な表現」358件だった。特にブログは他のSNSとは違って、文字のサイズや色などを自由に変えることができるため、小さな文字や地色と似た色で表示し、消費者らはきちんと認識できないケースが多かった。
違反した掲示物はサービス(2329件)関連よりは、レビュー依頼や作成がしやすい簡単な商品(1万4691件)関連が圧倒的に多かった。
商品の場合は化粧品と健康機能食品の割合が高く、サービスの場合は飲食サービス関連広告がほとんどだった。
公正取引委員会はインフルエンサーと広告主に自主的な是正を要請し、摘発件数以外の掲示物まで追加で修正、計3万1829件が是正された。
公正取引委員会は「ことしも主要SNS上の裏広告の常時モニタリングを推進中」とし「常習的であったり重大な法違反が発見された場合は、表示・広告公正化法に基づいて措置する計画」と述べた。
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