2日、韓国の裁判所によると、スウォン(水原)地裁刑事13単独のイ・ヘラン判事は最近、交通事故処理特例法違反(致死)の容疑で起訴されたA被告とB被告にそれぞれ無罪を言い渡した。
A被告は2019年11月19日午後8時40分ごろ、キョンギド(京畿道)水原市の制限速度60キロの5車線道路で時速95キロでオートバイを運転し、赤信号なのに横断歩道を渡っていたCさんに衝突した。
同時刻、タクシー運転手B被告はこの道路を時速91キロで走行中、倒れていたCさんをひく事故を起こした。Cさんは現場で死亡した。
検察はA被告とB被告について、制限速度を超過し前方不注意により事故を起こしたとして、裁判にかけた。
しかし、裁判所は「制限速度を守っても、事故を避けることはできなかっただろう」とし、無罪を言い渡した。
イ判事は「事故当時、周辺が暗かったが、被害者は膝まである黒いダウンジャケットに、茶色いズボンをはいて5車線道路を無断横断する途中、3車線で1次事故に遭った」と説明した。
イ判事は「A被告が制限速度である時速60キロを順守した場合、必要な停止距離は約31.9~63.9メートルだ」とし「ところが、ドライブレコーダーの映像を基準にした場合、被告が被害者を認知できた地点は衝突地点から約15.5メートル前方と推定される」と明らかにした。
続けて「そうであれば、A被告が制限速度を順守して約15.5メートル前方で被害者を認知し、急ブレーキをかけても事故を避けることはできなかっただろう」と判示した。
また、「B被告の場合も、必要停止距離(29.08~34.08メートル)と被害者識別地点(28.6メートル)を考慮すれば、速度を守りながら運転したと仮定しても、被害者との衝突を回避することはできなかったと判断される」と述べた。
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