政界では、文大統領の高い支持率が時期大統領選挙に影響を及ぼすものとみている。共に民主党のイ・ジェミョン(李在明)大統領選候補と国民の力のユン・ソギョル(尹錫悦)候補、国民の党のアン・チョルス(安哲秀)候補などの有力候補のうち、誰も政権5年目の文大統領の支持率を越えられずにいるためだ。
文大統領の支持率上昇が李候補と尹候補のどちらに有利に働くかについては、政界内で意見が分かれている。与党候補にとって有利になるという意見が大勢を占めているが、大統領支持率を上回る政権交代論が足かせになっているとする論も根強い。実際、李候補は政権交代論をそらしていた以前の与党候補と違い、文大統領とは距離を置き、曖昧な立場を取っている。
政治評論家のパク・サンビョン氏は「文大統領の高い支持率は与党の大統領選候補に絶対的に有利に作用するだろう」とし、「野党が政権審判論を主張できなくなる」と語った。李候補が文大統領の支持率を超えられないとしても、「文大統領の支持層が『李在明支持』を決断できずにいるが、かといって野党候補を選択するわけがない」と述べた。
パク氏は尹候補の支持率が最近伸び悩んでいるが、「文大統領に対する敵対感情を強調しすぎで目立った公約がない」と述べ、「政権批判よりも代案を提示して文大統領を支持しない60%にアピールすれば、合理的中道層の票を引き出すことができる」と提案した。
反対にミョンジ(明知)大学政治外交学科のシン・ユル教授は「文大統領の支持率が大統領選に直結するわけではない」と指摘した。新型コロナ禍という危機状況の中、文大統領に期待が集まっているが、政権に対する失望感が「政権交代論優勢」になって表われており、与党有利には働かないという主張だ。
シン教授は「国民が次期大統領に必要な資質として『国政運営能力』を挙げているのは、それだけ現政権の実情を直視しているということ」と語り、「新型コロナの危機を克服する強いリーダーシップと、有能な国政運営能力を立証しなければならない」と述べた。
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