29日、中央防疫対策本部によると、この日午前0時の時点で韓国内の新規感染者は1万7542人だった。前日の1万6095人より1447人が増え、1日の新型コロナ感染者数が最高値を記録した。今月25日、初めて8000人台を記録したのに続き、5日連続して最高値を塗り替えた。感染者は急激に増加している。
感染者発生の先行指標である検査陽性率(検査対象中、陽性判定を受けた人の割合)も急激に増加しており、流行規模はさらに大きくなるとみられる。同日午前0時時点の検査陽性率は6.4%で、23日(3.1%)の2倍水準になった。また、2020年12月15日に臨時選別検査所が設置されて以来、最高値を記録した。過去1週間(23~29日)の検査陽性率も4.9%で、直前週(16~22日)の3%より1.9%ポイント上昇し、週間基準でも臨時選別検査所の運営を始めてから最高値を記録した。
こうした状況で、この日から来月2日まで続く旧正月の連休が、流行の起爆剤になる可能性がある。昨年9月の秋夕(チュソク=旧暦8月15日の節句)連休でも全国的に広がり、新規感染者が1000~2000人台から3000人台に増加した。このためオミクロン株の拡散速度や、旧正月の連休などを考慮すれば、1日の新規感染者数が今後10万人を超えるという見通しも出ている。
カチョン(嘉泉)大医学部のチョン・ジェフン教授は、27日に開かれた疾病管理庁専門家招待説明会で、流行規模について「多くの専門家が今後5~8週間ほど増加が続き、大半が10万人以上になると予測している」と述べた。
防疫当局は被害を最小限に抑えるため、感染脆弱(ぜいじゃく)層に診断と治療を集中する医療体系に切り替えた。60歳以上と濃厚接触者に限り選別診療所でPCR検査を行い、その他の検査希望者は迅速抗原検査後、陽性が出た場合のみPCR検査を行う方式に変更した。迅速抗原検査はPCRより精度は落ちるが、30分以内に結果が出る。迅速抗原検査は国内の4か所で試験的に実施後、旧正月の連休が終わった来月3日から全国で実施される。
このほか当局では、新型コロナの飲み薬の処方対象をこの日から在宅治療者、療養病院・施設患者のほか、感染症専担病院の患者にまで拡大する。
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