韓国野党“国民の党”の安哲秀 次期大統領選候補(画像提供:wowkorea)
韓国野党“国民の党”の安哲秀 次期大統領選候補(画像提供:wowkorea)
韓国野党“国民の党”のアン・チョルス(安哲秀)次期大統領選候補はきょう(28日)「北朝鮮が非核化措置の意志を明らかにし実際に行動に移さない状況で、絶対先に終戦宣言をしてはならない」と強調した。

アン候補はこの日の午前ソウルの韓国プレスセンターで開かれた “ソウル外国人記者クラブ懇談会”で「『終戦宣言をするから非核化しよう』、これこそ非常に愚かなアプローチ法だ」と語った。

アン候補は「国益優先主義」「民主主義の価値尊重」「国際社会制度と規範の順守」「相互主義」「互恵平等」という5つの外交原則を掲げ「自主・実用・平和に基づいた責任外交を、外交政策の基調にする」と約束した。

また、南北関係政策基調については「私の朝鮮半島平和ビジョンと目標は『核と戦争のない朝鮮半島』『共に生きる南北』であり、北朝鮮との対話においては民族的愛情をもって誠意のある対話を推進するが、核実験再開やミサイル発射などの武力示威に対しては、国家的理性と冷静さで国際社会と連帯し、原則的かつ強力に対応しなければならない」と語った。

つづけて「朝鮮半島の軍事的挑発への抑制のためのグローバル協力ネットワーク外交が重要だ」とし「北朝鮮による核の脅威に対応する “米韓核共有協定”の締結を推進していく」と公言した。

また「これまでの南北関係は、民族と国家を混用し原則的に進められてこなかった。南北は特殊な関係だが、基本的には国家間の関係だ」とし「核問題を民族問題として接近しては、絶対に解決できない」と語った。

一方、中韓関係については「対中国“3不政策”」の即刻廃止を掲げた。現政府による “3不政策”とは「米国によるミサイル防御システム(MD)への参加」「サード(THAAD:終末高高度防衛ミサイル)の追加配置」「日米韓軍事同盟」を ”しない”ということを意味する。

アン候補は「我々は、中国が尊重すべき我々の主権事項および原則を我々自らが確立すべきだが、ムン・ジェイン(文在寅)政府はそうできなかった」とし「3不政策は非合理的であるだけでなく、大韓民国の尊厳と自主性を害する非常に誤った政策だ」と指摘した。

つづけて「対中国レッドラインを制度化し、中国の軍事的挑発行為に対して迅速かつ原則的に対応していく」とし「これを通して両国は互いに平等で互恵的な未来志向的パートナシップを築いていかなければならない」と語った。

また「米韓関係は韓国の外交・安保政策の基本軸だ。基本軸がしっかりしてこそぐらつきがなく、ぐらつきがなければ柔軟性と弾力的な対応が可能だ」とし「昨年5月に合意した米韓首脳会談の共同声明を履行する」と宣言した。

日韓関係に関しては「キム・デジュン(金大中)-小渕恵三(日韓両首脳による)合意精神に基づいて、未来志向的関係を築いていかなければならない」と語った。また「日韓両国の歴史問題・領土問題の政治道具化を防止し、未来志向的関係を築くべきだ」とし「私は日本の真実なる懺悔(ざんげ)を求めていくが、日韓関係発展のための “ツートラックアプローチ法”を通して、未来志向的な協力関係と歴史問題を分離して対応していく」と語った。

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