報道によると、EUへのメッセージ送付を提案したのはスロバキアの議員・レックスマン氏。彼女は去年「中国の主権と利益を損ない、悪意を持ってフェイクニュースを流している」として、中国政府の制裁対象となっていた。
レックスマン氏は取材に対し、「中国側のリトアニアに対する圧力はEU全体に対する攻撃であり、すべての加盟国が協力して対応しなければならない。EUは中国に対する報復的制裁を含む何らかの行動を取り、リトアニア企業への財政支援をするべきだ」と主張した。
しかし、今回メッセージに署名した議員が40人にとどまったことについて、リトアニアから参加している議員・オレカス氏は「欧州議会のリトアニアへの支持は予想よりはるかに低調だった。リトアニア国内で『台湾代表処』を設立を決定した際、きちんと準備していなかったからだ。もしもっと協議を重ねていれば、EUからもより大きな支持が得られただろう」と悔しさをのぞかせた。
また、リトアニアから参加したもう一人の議員・アウシュトレビチュウス氏は「中国がリトアニアに圧力をかけている問題について、EUで議論が進んでいないことがはっきりした」とし、リトアニアがこの問題に関する議論を活発化させ、継続的にEUへ提起していく必要性を訴えた。
リトアニア国立ヴィリニュス大学の Ramunas Vilpišauskas教授(政治学)は「中国は現在、EUの主要貿易相手国となっており、ドイツ・ギリシア・中欧国家などにとって非常に重要な国である」とし、「EU側としては中国がリトアニアに経済的圧力をかけているという確固たる証拠がなければ中国に報告措置を取ることはできない」と述べた。
中国側はこれまで一貫してリトアニアへの経済的圧力について否定している。
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