オミクロン感染者の48%はコロナワクチン2次接種者…致命率は0.16%=韓国(画像提供:wowkorea)
オミクロン感染者の48%はコロナワクチン2次接種者…致命率は0.16%=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国で、オミクロン感染者の半数はコロナワクチン2次接種まで完了した人であることが分かった。また、3次接種まで終えた感染者は12.7%に達した。これはオミクロンの‘ブレイクスルー感染’比率がそれだけ高いということを表す。ただし、オミクロン変異感染者の致命率は0.16%で、デルタ変異感染者の致命率(0.80%)の5分の1だった。

中央防疫対策本部(防対本)が24日、韓国内のオミクロン感染者9860人を対象に分析した結果、コロナワクチンの接種歴を見ると、2次接種を終えた人たちが4774人(48.4%)で最も多かったと発表した。3次接種者も1254人(12.7%)となった。3624人(36.8%)は未接種者(接種歴確認不可の事例を含む)で、残りの208人(2.1%)は1次接種のみ終えた人たちだった。年代別には20代が2358人(23.9%)で最も多く、30代1900人(19.3%)、40代1674人(17.0%)などの順となった。

調査対象のうち死亡者は6人で、いずれも‘感染脆弱(ぜいじゃく)層’とされる60代以上だった。90代と70代がそれぞれ2人で、80代と60代がそれぞれ1人だった。感染者のうち死亡者は0.06%だが、年齢分布の違いを補正して標準化した致命率は0.16%と計算された。これはデルタ変異の致命率(0.80%)の5分の1になる。これまで南アフリカ共和国とカナダでのオミクロン変異感染者の致命率は、デルタ変異感染者の致命率の4分の1という調査結果があったが、これより低かった。

しかし、今回の調査での死者数は‘疫学的関係者’まで合わせると10人に増える。疫学的関係者とは、オミクロンに感染したと検査を通じて最終的には確認されなかったものの、疫学調査の結果、感染が強く疑われる人をいう。韓国内のオミクロン感染者のうち、重症者は計11人(0.11%)で、70代が5人、80代が3人、60代・40代・10歳未満がそれぞれ1人だった。

防対本は「国内と海外の現況を総合すると、重症度は(オミクロン変異が)デルタ変異より低いものの、インフルエンザよりはやや高い」と説明した。続いて「オミクロン変異の流行によって高危険群感染者が増えると重症につながる可能性があり、重症者・死亡者の規模が増える可能性が高い。短期間内に大規模流行が発生した場合、社会的な被害規模は増加する」と付け加えた。

一方、防対本は今月第3週(1月16~22日)に国内感染者のオミクロン変異検出率が50.3%に増加し、この変異が優勢種になったと発表した。韓国内のオミクロン変異検出率は感染者が初めて出た先月の第1週目は0.2%だったものの、今月に入って毎週、12.5%→26.7%→50.3%とほぼ2倍ずつ増えている。海外からの流入が確認された事例では、97.5%がオミクロン変異感染者だ。地域別の検出率を見ると、チョルラド(全羅道)・クァンジュ(光州)が82.3%で最も高く、キョンサンプクド(慶尚北道)が69.6%、カンウォンド(江原道)59.1%の順だった。

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