李候補は「我々がより大きな打撃を受けることにもなる。叩いて気分が良くなるかもしれないが、さらに大きな被害が生じる」と付け加えた。特に「それがまさしく外交だ。我々が怒ったからといって怒ったとおりにすれば、どれほど簡単だろうか。そんなに簡単なことではない。我々もすべてが壊れて死んで、相手はより多くが壊れてたくさん死ぬだろうが、我々が勝ってもそれが何のためになるのか」と述べた。
李候補は「最も下策なのは戦って勝つことだ。戦わずに勝つ、戦う必要がないようにする。それが真の外交であり、平和政策であり、実力だ。ムン・ジェイン(文在寅)政府で南北軍事合意をしたら、毎年33回発生していた軍事衝突が3年間で1件しかなかったという。このように戦わずに生きる道を探さなければならない」と主張した。
これに先立ち李候補はこの日、スウォン(水原)市内の通りでの演説ではユン・ソンニョル(尹錫悦)国民の力(野党第一党)大統領選候補の北朝鮮に対する‘先制攻撃’発言について「安保についてもてあそぶ人たちがいる。相手を刺激して勝つ戦争をするという人たち」と非難した。さらに「政治指導者がこの時期に先制攻撃を話せば、その人たちはどのように反応するだろうか。対立が激化し、不信が積もり、後にはささいなことで戦争が起こることもある。これは国の指導者がしてはならないことだ」と述べた。
一方、尹候補はこの日、フェイスブックで「先制攻撃は北朝鮮の核・ミサイル攻撃が差し迫った状況で選択できる韓国の自衛権的措置」と明らかにした。さらに「北朝鮮の核・ミサイルが1発落ちただけでも韓国国民数百万人が犠牲になる。これは想像を絶する大災害になる。私は韓国国民が犠牲になるのを黙って見ているわけにはいかない。国民の安全を守るため、あらゆる手段を講じる」と強調した。
北朝鮮の宣伝メディア‘統一のこだま’が自身に対し、‘候補辞退’を取り上げたことについて「北朝鮮の明白な選挙介入だ。北朝鮮と共に民主党は『ワンチーム』になって私を『戦争狂』などと言っている」と非難した。これに先立ち、統一のこだまは、前日の韓国側のメディア報道を引用する形で尹候補の‘先制攻撃’発言を非難し、立候補辞退を取り上げた。
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