23日、中国国営テレビ「CCTV」によると、西安市の防疫統制指揮部は前日の記者会見で「現在、西安市の高リスク地域は既存の3か所から1か所に、中リスク地域は64か所から2か所に減少した」、「現在の封鎖解除区域は累積611か所、統制解除区域は157か所に達する」と明らかにした。中国は新型コロナウイルスに集団感染した地域を中・高リスク地域に指定し、移動の自由を遮断するなど統制をおこなっている。
さらに、「新型コロナウイルスの防疫措置を着実におこなうという前提のもと、西安市の工業、重点プロジェクトや貿易倉庫、物流企業などが次々と操業を再開している」、「すでに日常生活に影響のある大型商店や銀行なども、続々と営業を再開している」と説明した。
中国の専門家らはこのような傾向を鑑み、特別な状況がない限り今月25日には西安市のすべての地域が低リスク地域に調整されるものと見ている。部分的な統制を除いては、ほとんどの都市機能が正常化するということだ。
西安市は先月23日から事実上のロックダウンをおこない、1300万人の住民に外出を禁止する措置を下した。西安市では先月9日に新型コロナウイルスの感染者が確認されたのち、2053人の感染者が出ている。
状況が安定したことにより、西安市は今月10日にロックダウンと統制区域の解除ガイドラインを発表した。その内容は、直近14日間に当該地域内に新たな感染者(無症状含む)がいないこと、当該地域の濃厚接触者の最後の1人が隔離場所に移送されて以降14日以上が経過していること、解除2日前に当該区域の全員が陰性の結果を得ること、などだ。
さらに、16日から一部の居住区域に対して部分または全体的に封鎖管理を解除し、18日には公共交通の運行を再開した。22日からは西安国際空港が再開した。ただ、西安を離れようとする人は48時間以内の陰性証明が必要で、感染高リスク地域の居住者については空港への立入りは引き続き禁止されている。
サムスン電子の西安工場が以前の状況に戻るかどうかも注目される。サムスン電子は昨年12月29日から現在まで、半導体生産ラインを縮小して稼働中だ。西安にはサムスン電子と協力会社を中心に韓国企業約200社が進出している。
西安市の状況は落ち着きを見せているが、北京など他の地域では感染者が続出している。 中国内31の省・市・自治区(香港・マカオ除く)で22日、一日37人の感染者が確認された。地域別には北京9人、天津5人、河南1人、雲南1人などだった。
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