北朝鮮が昨年9月に試験発射した新型極超音速ミサイル「火星8型」(画像提供:wowkorea)
北朝鮮が昨年9月に試験発射した新型極超音速ミサイル「火星8型」(画像提供:wowkorea)
国連安全保障理事会(安保理)を通じて北朝鮮のミサイル開発関係者たちへの制裁に乗り出そうとした米国の試みが、中ロの「拒否」により挫折した。

「中国は20日(現地時間)、北朝鮮のミサイル開発関係者を安保理制裁対象に追加するという米国側による提案の採択を延期した」とロイター通信・AFP通信が報道した。

米国のリンダ・トーマス・グリーンフィールド国連大使は、米財務省が今月12日に制裁対象にあげた北朝鮮国防科学院所属の北朝鮮人5人を、安保理制裁対象にも指定する内容の追加制裁を要求していた。

「この5人に対して、国連が渡航禁止と資産凍結措置をすべきだ」というのが、米国の主張である。

このような米国の制裁要求は、最近の北朝鮮による度重なる弾道ミサイル発射への対応措置である。

この提案は、この日の午後3時(米東部時間)までに安保理15理事国の反対がなければ自動的に確定する予定であったが、中国は「検討する時間がもっと必要だ」として保留を要請したと、外交消息筋たちが伝えた。

「中国につづきロシアもこの日の午後、米国による追加対北制裁の提案に対して “保留”を要請した」とロイター通信が報道した。

安保理傘下の対北制裁委員会は、5か国の常任理事国と10か国の非常任理事国の “満場一致”(コンセンサス)を通してのみ意思決定が成される。

「時間をかけて検討する」というのが中国の公式的な見解ではあるが、事実上「拒否」の意思を表現したことと同じだというのが、国連外交界の見方である。中国は以前も「保留」を要請するかたちで、対北制裁案の採択を事実上「拒否」している。

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