国史館はこの日、オンラインで蒋経国元総統の関連資料発表会を行った。国史館側の責任者は、国士館が総統・副総統関連書類の管理を担当する機関であり、関連資料を最も多く保管している機関であることを強調。「収集資料は国内外の文献や様々なメディアに及んでおり、(今回)それを学術的に『蒋経国データベース』として整理・発表することになった」と述べた。
「蒋経国データベース」には5万5千点の資料が登録されている。その内訳は政府機関の内部資料、「蒋経国全集」、手紙、第三者による蒋経国に関する回想、「蒋経国日記」の一部などとなっている。
データベースは軍事・外交・政治・社会・経済などのテーマに分類されており、蒋元総統の足跡や歴史的な流れを理解しやすくなっている。また、特定の人物やキーワードで検索をかけることもできるという。
国史館の陳儀深(チェン・イーシェン)館長は、「蒋介石(しょうかいせき)元総統の資料もすでに収集作業が完了しているが、まず『蒋経国データベース』から構築・発表することになった」とし、その理由として蒋経国総統の在任期間(1977年~87年)が独裁体制から民主化に向けた重要な時期であることを挙げている。
陳館長は「台湾の民主化は李登輝元総統の在任期間だけでなく、(蒋経国元総統の在任期間にあった)『美麗島事件』などを端緒としており、両総統の在任期間中における民主化の資料を整理することが今回のポイントだった。『李登輝データベース』も1年から2年を目安に完成させたい」と述べた。
国史館は将来的に歴代総統全員のデータベース完成を目標としているという。
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