スロベニア共和国のヤネス・ヤンシャ首相が、台湾と「代表処」設置を協議していると明らかにした。これについて、台湾外交部の欧江安報道官は18日、「心から感謝する」と述べた。

 台湾政府は最近、中東欧地域との外交に力を入れており、去年11月にはリトアニア共和国がヨーロッパの国家として初めて「台湾」の名を冠した代表処を設置した。また、同12月にはスロバキア共和国経済部のカロル・ガレック次官が訪台し、台湾側と9項目の覚書に署名している。

 欧報道官は「外交部はヤンシャ首相が1月17日にインドの国営テレビ局を訪問した際、台湾との関係及びリトアニア情勢について多くの友好的な発言をされたことを注視している。(ヤンシャ首相は)リトアニアが中国からの経済的圧力から脱すること、台湾の世界保健機関(WHO)加盟支持、台湾人民が自ら未来を決定する権利の尊重、スロベニアが台湾側と代表機関を相互に設置することなどについて発言された」と述べた。

 その上で、欧報道官は「ヤンシャ首相は台湾の友人であり、過去に何度も訪台されている。彼が現在の国際的な重要課題について明確な見解を発表されたことについて、外交部は心から感謝する」と話した。

 また、欧報道官は「台湾とスロベニアは密接な経済的交流を行っており、去年は産業・貿易交流についての座談会を共同開催するなど協力を続けてきた。また、両国の衛生部長がオンライン会談を行い、感染症対策について意見を交換した。スロベニアが去年、EUの議長国を担当していた期間に、ヤンシャ首相はEU加盟国にリトアニアと台湾の関係発展をサポートするようメッセージを出されるなど、台湾への友好と支持を表明された」と述べた。

 台湾外交部は、これからもスロベニアを含む全世界の民主国家と各分野での交流を進め、互恵的で力強い協力関係を構築していく方針だ。

 一方、中国外交部の趙立堅報道官は18日、EUがリトアニア支持を表明していることについて、「中国はいかなる政治的・外交的圧力にも強く反対する。また、中国側から他国に経済的圧力をかけた事実はない。リトアニア側が問題を解決するための方法は1つだけだ。それは、『一つの中国』という正しい軌道に戻ることだ」などと発言した。
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