18日、国会政務委員会所属で、韓国保守系野党「国民の力」のユン・ジュギョン議員によると、金融委員会(金融委)はユン議員室に提出した答弁書で「1月3日、オステムインプラントが横領事件発生の事実を公示したことで、該当事件を知った」と報告した。
金融委は続いて「今回の事件が金融市場や投資家に及ぼす波及効果などについては、金融委でモニタリングしている」と措置の内容を説明した。
また、同社の株取引については「上場適格性実質審査のため、取引所が公示日の午前8時35分に同社の取引を停止した」とユン議員に答弁した。
企業が横領事件を公示する前にも、金融当局が不審な資金の流れを把握していたかどうかや、捜査機関に疑わしい取引情報を伝えたかどうかについて、金融委は確認を拒否した。
政務委員会所属のカン・ミングク同党議員に提出した答弁書で、金融委の金融情報分析院(FIU)は「オステムインプラントなど個別の事案について、疑いのある取引報告の有無および報告件数は、特定金融情報法の秘密保障規定により提供できない」と口を閉ざした。
FIU関係者はこれについて、「金融会社から疑いのある取引が報告されたからといって、すべて捜査機関に渡すのではない。疑いのある取引報告を審査・分析した後、犯罪の疑いが明らかになれば捜査機関に通報する」と一般的な答弁をした。
これに先立って同社は、財務チーム長の李某氏が会社の資金1880億ウォン(約180億円)を横領したと公示した。警察の捜査で李容疑者が過去にも会社の金を横領していたことが明らかになり、全体の横領規模は2215億ウォン(約212億円)に膨れ上がった。李氏は横領した会社の金で株式に投資し、750億ウォン(約72億円)にのぼる損失を被ったものとみられる。
李容疑者は今月5日に検挙され、14日に特定経済犯罪加重処罰法違反(業務上横領)、犯罪収益隠匿などの疑いで身柄送検された。
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