「サイパンにハワイまで」…国際線の運航を拡大する韓国航空会社(画像提供:wowkorea)
「サイパンにハワイまで」…国際線の運航を拡大する韓国航空会社(画像提供:wowkorea)
韓国の航空会社がことしに入り国際線の運航を拡大している。新型コロナウイルスによるパンデミック以降、競争がさらに激しくなった国内線の運航だけでは限界があるだけに、サイパンなど自主隔離が免除される国を中心に国際線を運航し、新たな突破口を見出そうという意図とみられる。

18日航空業界によると、エアプサンは今月23日からプサン(釜山)~サイパン路線で週1回の不定期便の運航を開始する。エアプサンのサイパン路線の運航は今回が初めてだ。

チェジュ航空も中断していたインチョン(仁川)~サイパン路線を29日から再び運航する計画だ。チェジュ航空は釜山~サイパン路線の運航も1年9か月ぶりの昨年12月1日に再開している。

航空会社がサイパン運航路線を拡大する理由は、入国・出国時に自主隔離が免除されるためだ。サイパンは、昨年6月に韓国と北マリアナ諸島との間で新型コロナウイルスのワクチン接種完了者について隔離なしで往来ができるトラベルバブルの締結を通じ、現地に入国する際の自主隔離免除を施行した。

オミクロン株の発生により韓国政府で昨年12月から国外からの入国者全員に対する10日間の自主隔離措置を施行しているものの、サイパンはトラベルバブル締結により隔離措置が免除されている。現在、海外から韓国に入国する際に自主隔離が免除されている唯一の路線ということになる。

アシアナ航空は4月3日から仁川~ハワイ路線の運航を再開する。2020年3月に新型コロナウイルスのパンデミックにより運航を中断してから2年ぶりに運航を再開することになる。

ハワイは新型コロナウイルスワクチンの接種証明書とPCR検査の陰性確認書などの書類を提出すれば自主隔離が免除される。ハワイに入国する際に必要な書類は、新型コロナウイルスワクチン接種完了の英文証明書と、米国への出発前、1日以内の新型コロナウイルス陰性確認書(PCR検査または迅速抗原検査ともに有効)だ。

該当書類を提出すれば別途の隔離なく、すぐに入国できる。ハワイ旅行後、韓国に帰国する際には、(今月20日の入国者から)出発日基準48時間以内に検査したPCR検査の陰性確認書を持参すればよい。アシアナ航空は市場の動向を注視しながら、7月から毎日1回に増便することも検討する方針だ。

新型コロナウイルスのパンデミックにより国際線の運航が中断したことで国際線の旅客数も減少している。国土交通部(部は省に相当)によると、昨年の国際線旅客数は320万9364人だ。新型コロナウイルス事態前の2019年(9038万5640人)と比べると大きく減少した数値だ。一方、国内線の累積旅客数は昨年3314万6646人で、2019年(3298万人)より増加した。

業界関係者は、「新型コロナウイルスのパンデミックが長期化したことで、国内線と貨物の運航だけでは持ちこたえられなくなった」とし、「自主隔離免除など市場の動向を注視しながら、運航が可能な国際線路線を最大限運航する計画」と話している。
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