今回の無症状感染者は中国国籍で現在米国に留学中であり、2021年12月21日に米国より中国に帰国した。21日に上海浦東(プードン)国際空港に到着したのち、上海市の規定により集中隔離措置が取られた。集中隔離中に4回のPCR検査を受けているが、いずれも陰性だった。
その後集中隔離措置が解除され、7日間の健康モニタリング期間に入った。自宅での健康モニタリング期間中のPCR検査で、2日目は陰性、7日目に検査結果に異常が見られ、詳しい検査の結果陽性判定を受けた。その後上海市の専門チームにより無症状感染との診断がなされた。
これを受け上海市は当該無症状感染者の居住地及び訪問場所の消毒を行った。中国の規定では、国外からの感染例と無症状感染例に関しては、発生場所をリスクエリアに指定しないとしている。
12日午前8時までに関係者4852人に対しPCR検査が行われ、結果は全て陰性であった。また、関連場所から568件のサンプルを採取し、17件のサンプル(当該無症状感染者の居住地関連)に陽性反応が見られた以外は全て陰性であり、陽性が出た関連場所もすでに消毒作業が行われている。
今回の件に関し、ネット上では「健康モニタリング期間中は外出してもいいのか」との疑問が呈された。
現在上海市では、海外からの中国入国者に対して「14日間の集中隔離措置+7日間の健康モニタリング」を実施している。当局は自宅での健康モニタリング中、外出を全面禁止にはしていないが、「不要不急の場合、外出しない」よう求めている。また、人が集まる場所には行かないよう呼び掛けている。
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