韓国の尹錫悦 次期大統領選候補は「北朝鮮への先制打撃」発言をした(画像提供:wowkorea)
韓国の尹錫悦 次期大統領選候補は「北朝鮮への先制打撃」発言をした(画像提供:wowkorea)
韓国与党“共に民主党”(民主党)の選挙対策委員会は、最大野党“国民の力”のユン・ソギョル(尹錫悦)次期大統領選候補が「北朝鮮への先制打撃」を言及したことについて「衝撃的な発言だ」と論評した。

民主党選挙対策委員会の広報担当は、きょう(11日)の午後の会見で「ユン候補の無責任な先制打撃論:朝鮮半島の平和を危険にさらす恐れがある」というタイトルの論評を通じて「きょう、ユン候補が対北先制打撃論を言及した。耳を疑う衝撃的な発言だ」とし「国内外を問わず、このように攻撃的・直接的に対北先制打撃論を言及した指導者はいなかった」と批判した。

ユン候補はこの日の午前に開かれた新年の記者会見で、ある外国記者が “今朝、北朝鮮がミサイルを発射し脅威が続いているが、これを防ぐ計画はあるのか”という質問に「Kill-Chainという先制打撃しか、防ぐことのできる方法はない」と語った。ユン候補は最近、北朝鮮の極超音速ミサイル発射について「核を搭載したとするならば、首都圏に到達して大量殺りくをするのにかかる時間は1分以内だ」と語っている。

民主党はそのことに対して「ユン候補の発言は最近の言動につながる意図的な発言なのか、あるいは失言なのかわからない。しかしユン候補の発言はいくら仮定的状況だとしても、朝鮮半島を危機に陥れる恐れのある極めて不適切な発言だ」とし「南北が対峙している朝鮮半島の戦場で、対北先制打撃は局地として終わらず全面戦へと拡散する可能性が高い、極めて危険なものだ」と強調した。

広報担当は「”安保”は、大韓民国の大統領候補が考慮しなければならない非常に重大な要素であることはいくら強調しても足りないものだ。それなのに候補が自ら、朝鮮半島と北東アジア全体に否定的影響を及ぼし、結局国民すべてが危機に直面する恐れのある発言を、あのように容易くすることは非常に懸念されることだ」とし「ユン候補は政治指導者として、自身が招いた危険な発言を即刻取り消さなければならない」と伝えた。

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