金鍾仁、元国民の力総括選挙対策委員長(左)と尹錫悦、国民の力大統領選候補(右)(画像提供:wowkorea)
金鍾仁、元国民の力総括選挙対策委員長(左)と尹錫悦、国民の力大統領選候補(右)(画像提供:wowkorea)
北朝鮮は宣伝メディアを通じて、ユン・ソンニョル(尹錫悦)国民の力(野党第一党)大統領選候補とキム・ジョンイン(金鍾仁)元総括選挙対策委員長の決別に関心を示した。

北朝鮮の宣伝メディア‘やまびこ’は10日、‘老練な選挙専門家を自任した金鍾仁、尹錫悦から排斥’とのタイトルで韓国側メディアを引用し「尹錫悦が大規模に構成されていた前の大統領選挙対策委員会を解散して実務型選挙対策本部を構成し、総括選挙対策委員長の金鍾仁を排除した」と紹介した。

このメディアは「金鍾仁は過去、『老練な選挙専門家』を自任し、政治に疎い尹錫悦が検察総長を辞任して国民の力に入党した時や党内の大統領選挙候補選出競争をはじめ、政治的なヤマ場のたびに助言をしてきた。しかし、尹錫悦は常任選挙対策委員長、共同選挙対策委員長、新時代準備委員長など、各種委員長と共に金鍾仁も解任した」と伝えた。

特に、メディアは政治専門家たちの分析を引用する形で「尹錫悦が大統領選挙が差し迫った時に金鍾仁を退けたのは、露骨に操り人形扱いしたことに対する反発心」のためだと主張した。

これは、金元委員長が尹候補に自身が秘書室長を務めるので、尹候補も選挙対策委員会が提示したとおりに演技をしてほしいという要請に対するものと見られる。

やまびこは7日にも‘国民の力で内部対立がさらに激化’とのタイトルで「金鍾仁は自身を裏切った尹錫悦の行動に反発し、尹錫悦が選挙対策委員会を改編することについて『上王』で『クーデター』だと非難したが、その程度の政治的判断能力なら、もはや自身とは意見が一致しない、別れるしかないと主張した」と伝えるなど、激化していた国民の力の内部対立に関心を示していた。

Copyright(C) herald wowkorea.jp 83