8日、AFP通信など外信や現地メディアによると、イスラムの秩序構築を目的にした専門機関の勧善懲悪省が最近、カブールのカフェや商店などでこのようなポスターを掲示したという。
ポスターにはブルカ(全身を覆う衣服)で顔を隠した女性が描かれ、「シャリア(イスラム律法)に従い、ムスリムの女性は必ずヒジャブを着用しなければならない」と書かれている。
一般的にヒジャブは、イスラム女性の頭と首だけを覆うスカーフをいう。しかし、時にはブルカ、ニカブ(目を除いた全身を覆う衣服)などと混用されたり、これを包括する意味で使われることもある。
タリバンはこのポスターで言うヒジャブが、どのような意味なのかについては具体的に説明しなかった。
勧善懲悪省の報道官は、ポスターの内容に従わないからといって、女性が処罰されたり殴られるわけではないとし、「これは単にムスリム女性がシャリアに従うよう促しているにすぎない」と述べた。
しかし、現地の女性らは、相当な恐怖を感じているという。
ある女子大生はAFP通信に「彼ら(タリバン)が試みるのは人々の間に恐怖感を拡散させること」とし、「初めてこのポスターを見たとき、私は本当に恐ろしくなった」と話した。
続いて「彼らは私がブルカを着て、何ごともないように見えることを望んでいる」と付け加えた。
勧善懲悪省は今月初頭、西部ヘラート地域で、衣服店にあるマネキンの頭部を取り外すよう指示を下している。
同省の関係者は当時、「こうしたもの(マネキンの頭)は偶像」と話していた。
同省は、タリバンが過去に統治していた期間(1996~2001年)に道徳警察として活動し、シャリアで厳格に社会を統制した組織だ。
当時、音楽やテレビなどの娯楽が禁止され、泥棒の手を切ったり、不倫の女性を石で打ち殺すなどの公開処刑も行った。女性には外出、就業、教育などに制限が加えられた。
タリバンは、昨年8月に政権を掌握してから、パスポートの保有を拡大すると約束し、以前よりも変化した姿を見せてきた。しかし、まだ内閣に女性を1人も入閣させないなど、束縛ムードが続いている。
中・高校の女子生徒の場合、一部地域ではまだ正常に教育を受けられない状況だ。
先月下旬には「近い親戚男性と同行せずに、72キロ以上を旅行しようとする女性は車に乗せてはいけない」とし、女性の外出と旅行に対して制限措置も導入した。
これに先立ち、11月下旬には女性のテレビドラマ出演と海外ドラマの放映禁止などを盛り込んだ放送指針が公開された。
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