WHO(世界保健機関)のテドロス事務局長は「新型コロナウイルス感染症のオミクロン株はデルタ株より深刻な症状ではないようにみえるが、そうだとしても軽く考えてはならない」と訴えた。

テドロス事務局長は6日(現地時間)オンラインによる会見で「先週には、最も多い新型コロナの感染者数が報告された」と語った。

WHOの週間疫学報告書によると、先月27日から今月2日までに報告された全世界の新型コロナ新規感染者は952万488人で、前週対比で71%増加した。

ただ新たな死者数は4万1178人で、前週よりも10%減少した。

このことについてテドロス事務局長は「オミクロン株は、これまでの変異株のように人々を入院させ生命を奪っている」とし「感染者のツナミは非常に大きく速いため、全世界の保健システムを圧倒している」と懸念した。

つづけて「これまでのワクチンが全ての感染と拡散を防ぐことができないとしても、新型コロナによる入院と死亡を減らすことにおいては依然として非常に効果的だ」として、ワクチンの公平な分配を改めて強調した。

テドロス事務局長は「現在のような速度ならば、『ことしの中盤までには全ての国の70%が新型コロナワクチンを接種するよう』提示したWHOの目標を、109か国が達成できない恐れがある」と警告した。

つづけて「全般的なワクチン不平等が、昨年の最も大きな失敗だった」とし「パンデミックの急性期を終わらせようとするなら、科学が贈ってくれた非常に効果的な手段を公平かつ速やかに共有しなければならない」と訴えた。

また「ワクチン接種だけでなく、マスク着用とソーシャルディスタンス・混雑な場所の回避・換気のような基本的守則を順守してほしい」と求めた。

一方、WHO臨床管理チーム長はこの日の会見で「研究者たちによると、オミクロン株に感染した患者が入院したり症状が重症化する恐れは、デルタ株よりは比較的高くないものとみられる」と伝えたと、ロイター通信は報じた。

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