「旧正月前の物価上昇を抑える」…韓国政府、需要高まる品目の供給を40%拡大

韓国政府は旧正月（ソルラル）を前に需要が高まる品目の供給を増やし、割引支援を拡大することで、物価の安定を図る。

6日農林畜産食品部（部は省に相当）によると、農畜産物の物価は作況不振や需要増加などにより昨年11月以降、平年と比べ高い水準を示している。農食品部は野菜や果物などの全般的な供給状況は良好であるものの、畜産物を中心に価格がやや高く形成されるものとみている。

政府は需要が高まる品目の供給を過去最大の水準に増やし、農畜産物に対する割引支援を拡大することで、旧正月シーズンの物価を安定させる計画だ。

まず、旧正月に需要が高まる10大品目の供給量を普段の1.4倍に増やし、昨年より供給時期を前倒しさせ、旧正月前の3週間に13万4000トンを供給する予定だ。需要が最も多い1月17日の週に全体供給量の46%を集中供給し、1月10日の週に31%、1月24日の週に23.0%の順で供給量を調整する。

消費者の実質的な物価体感度を下げるため、農畜産物の割引クーポン使用限度も1万ウォン（約9660円）から2万ウォン（約1万9320円）に引き上げる。割引クーポンの使用により、伝統市場で農畜産物を購入する際に最大30%まで割引を受けられる。