「他の人の自由を脅かす自由は無責任だ。ワクチン未接種者たちを本当に怒らせて(piss off)やりたい」

フランス歴代最年少のエマニュエル・マクロン大統領が、新型コロナウイルス感染症ワクチンの未接種者に対して語った発言が物議を醸している。

4日(現地時間)マクロン大統領は「未接種者たちを怒らせるほど強力なワクチンパスポート政策を施行する」と発言したことで、ことし4月再選に挑むマクロン大統領に対する野党からの猛攻が続いている。

この日、英BBC放送などによると、フランスの下院はマクロン大統領の発言後、関連論議を中断し釈明を求めた。下院は同日夜に開かれた会議で、今月15日に施行予定であったワクチンパス強化法案の審議を中断した。

問題となったマクロン大統領の発言は、この日下院審議の直前に公開された現地日刊紙”ル・パリジャン”に、インタビューの内容として掲載された。マクロン大統領は「未接種者に懲役刑などの厳罰はないが、ワクチンパス変更案が通過すれば日常生活に多くの支障が生じることになるだろう」と説明した。

マクロン大統領が言及したワクチンパス強化政策は、昨年7月にフランスが導入した「健康パス」を、ワクチン接種証明だけを認める「ワクチンパス」へと強化する内容が、その骨子となっている。

マクロン大統領の発言は、野党の強い反発を招いた。右派性向の野党“共和党”の次期大統領候補であるヴァレリー・ペクレス イル=ド=フランス地域圏知事は「よいフランス人と悪いフランス人を区別することは、大統領の仕事ではない」と猛非難した。同党のクリスチャン・ジャコブ代表は議会で「大統領が、そのような言葉を言うことはできない」とし「私はワクチンパスを支持するが、フランス人を怒らせる法案は支持できない」と語った。

極左性向”共産党”の代表であるファビアン・ルーセル議員も「(議員たちは)ワクチンを接種していない人を怒らせる法案のために、ここに来たのかを知りたい」と皮肉った。

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