韓国政府、ファイザーコロナ経口治療剤40万人分追加契約、合計100.4万人分締結(画像提供:wowkorea)
韓国政府、ファイザーコロナ経口治療剤40万人分追加契約、合計100.4万人分締結(画像提供:wowkorea)
韓国政府は5日、韓国ファイザーと40万人分の新型コロナ経口治療薬「パクスロビド」の追加購入契約を締結したと明らかにした。この日の契約により、合計100万4000人分の経口治療薬の購入契約が締結された。韓国ファイザー76万2000人分、韓国MSD、24万2000人分だ。パクスロビドは当初の予定通り、今月中旬に韓国に導入される。

政府は、製薬会社と初回量や導入日程など、詳細事項を確定する仕上げ段階にあると説明した。また来週に、経口治療剤導入および活用方案について、国民に案内する予定だ。政府は、経口治療剤の新規導入で、在宅患者治療に大きく役立つだろうとし、オミクロン変異株への備え、防疫・医療対応にも貢献すると期待している。また、オミクロン変異株の感染拡大など、防疫・医療対応状況、国内外の治療剤開発現況、治療剤の臨床結果などを総合し、治療剤活用方案および購入を検討し続ける予定だ。

韓国に初めて導入されるパクスロビドは、先月(12月)27日、食品医薬品安全処が緊急使用承認と共に「臨床実験の結果、コロナ患者の入院・死亡予防(デルタウイルス基準)に88~89%の効果を表した」と説明した。

パクスロビドは、タンパク質分解酵素(3CLプロテアーゼ)を阻害し、ウイルス複製に必要なタンパク質生成を防ぎ、ウイルスの増殖を抑制する医薬品である。韓国バイオテクノロジー企業「セルトリオン」が開発した国産抗体治療剤「レッキロナージュ」と比較すると、対象患者群は、重症化リスクの高い軽症者および中等症患者と類似しているが、投与方法で静脈注射と経口服用で差がある。レッキロナージュは病院にて60分間静脈注射で投与するが、パクスロビドは、在宅治療時に患者自身で服用することができる。また保管方法も、レッキローナは冷蔵(2~8℃)保管しなければならないが、パクスロビドは室温(15~30℃)保管ができる。

政府は、パクスロビドについて、年齢や基礎疾患などで重症化するリスクの高い、軽症および中等症の成人および小児(12歳以上・体重40kg以上)患者を対象に処方する方針だ。用法・用量は、ニルマトレルビル2錠とリトナビル1錠ずつを1日2回(12時間毎)5日間服用する方式である。新型コロナ陽性診断を受け、発症してから5日以内に、できるだけ早く投与する計画だ。

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