中国がインドとの国境付近にあるパンゴン湖で橋を建設していることが分かった。軍隊や武器を円滑に紛争危険地帯へ移動させるためと思われる。

 インドの放送局「ニューデリー・テレビジョン(NDTV)」によると、衛星写真に中国がラダック地域東部にあるパンゴン湖上に橋を建設している様子が捉えられた。橋はパンゴン湖の中国側の領域で建設されている。専門家によると、橋はパンゴン湖の幅が狭い部分を渡す形で建設されており、ほぼ完成しているという。
 
 インド誌「インディア・トゥデイ」によると、この橋は中印の実効支配線(LAC)から25~30kmの地点に位置する。中国はこれで、軍隊や物資をLACに送るためのルートをもう1つ確保したことになるとしている。

 インド・メディアはこれまでにも中国側が中印国境地帯でインフラ施設を建設してきたと報道していた。

 インド紙「ザ・タイムズ・オブ・インディア」は、中印両軍が1日にLAC上の10地点で新年のあいさつとお菓子の交換を行ったと報道している。これは20か月にわたる両軍の緊張状態緩和のサインと見られていた。

 また、インド紙「ヒンドゥー」によると、中国の王毅(おうき)外交部長が唐勇勝(ヴィクラム・ミスリ)駐インド中国大使とオンラインで会談して中印関係改善への期待を示していた。

 中国外交部の趙立堅(ちょうりつけん)報道官は記者会見で、現在の中印国境情勢は「総体的に安定している」と述べた。また、中印双方が外交・軍事ルートを通じて状況緩和を模索していることを強調した。
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