韓国では、2020年の一日平均の廃棄物排出量が集計以来初めて50万トンを突破した(画像提供:wowkorea)
韓国では、2020年の一日平均の廃棄物排出量が集計以来初めて50万トンを突破した(画像提供:wowkorea)
韓国では、2020年の一日平均の廃棄物排出量が集計以来初めて50万トンを突破した。1年に換算すると2億トンに迫る規模である。特に韓国の人口1人あたりが一日に排出する生活廃棄物の量も、25年ぶりの最大値となった。

最近、韓国環境部(省)が発表した「2020年全国廃棄物発生および処理の現況」によると、2020年に全国で一日平均54万872トンの廃棄物が発生した。これはその前年(49万7238トン)対比で8.8%増加した量である。また2003年(26万9548トン)と比較すると2倍も増えたことになり、1997年より3倍も増えた量である。

廃棄物を種類別にみると、発生量が最も多い建設廃棄物と事業場(排出施設系)の廃棄物がその前の年よりそれぞれ8.5%と9.2%も急増した。また廃棄物全体においてこれらの廃棄物が占める割合は、それぞれ44.3%と40.9%に達している。

また、前年対比の増加率では生活系廃棄物の増加が最も著しかった。生活系廃棄物とは、家庭や小規模事業場で排出される廃棄物のことである。2020年の生活廃棄物の排出量はその前年対比で11%も急増し一日平均6万4333トンと集計され、その増加率はその前の年(3.4%)より3倍以上も多かった。

その結果、1人あたりの生活廃棄物の発生量も2019年の1.09キログラムから1.22キログラムへと増えたが、これは1995年以降の最大値である。このような現象は、新型コロナウイルス感染症パンデミックが始まり使い捨て用品などの使用が増えた結果だとみられる。

一方、リサイクル率も高まっていることがわかった。全国で発生した一日平均54万872トンの廃棄物のうち87.3%がリサイクル処理されており、これは前年の86.6%より0.7ポイント高い数値である。また生活系廃棄物のリサイクル率は59.8%で、前年(59.7%)より小幅に上昇し、事業場(排出施設系)の廃棄物のリサイクル率も84.3%で前年より1.7%上昇した。

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