12月31日、韓国メディアの韓国経済新聞によると、韓国保守系野党「国民の力」のイム・テヒ総括状況本部長は、統一部が制作した2022年卓上カレンダーと業務手帳に「金日成・金正日・金正恩の誕生日」、「朝鮮人民軍創建日」などが記載されていることについて、イ・インヨン(李仁栄)統一部長官の辞任を求めた。
イム氏はこの日、国会で記者会見を開き、「業務手帳は非常に重要な意味が込められている。2021年の業務手帳にはこうした内容がなかったが、2022年度の業務手帳に初めて記載された」とし、「私は李統一部長官の指針でなければ、このようなことは起こりにくいと思う」と主張した。
続いて「一体どんな背景があって、業務手帳に北朝鮮の4大祝日を赤色にしたのか、その真意を疑わざるを得ない」とし、「南北関係について本当に心配している国民のためにも、この問題は謝罪で終わるような軽い問題ではないと思う」と述べた。
このような野党の批判について、統一部は「内部者用に、過去にも製作したことがある」と反論した。
同部はこのような批判が提起されると、カレンダーは過去から内部参考用として製作してきたと明らかにした。
同部のチャ・ドクチョル副報道官はこの日の定例会見で、関連質問に「統一部のカレンダーは、現政権だけでなく以前から統一部職員を対象に南北関係関連業務のために、参考にしなければならない北朝鮮の主要祝日などを盛り込み、内部の参考用に製作してきたもの」と説明した。
それとともに「一部の人が事実関係の確認なしに、一方的に非難したことは遺憾に思う」と付け加えた。
これについて、野党は「統一部の説明が事実と異なる」と反論した。
「国民の力」のチョ・テヨン議員は聯合ニュースとの通話で、「過去の政府で行ったのは、統一教育院が北朝鮮関連の事項を網羅して制作したカレンダーで、北朝鮮の業務を行う人たちのための、文字通り業務用資料だった」と説明した。
チョ議員は「しかし、2022年度用に制作したものは統一部が北朝鮮の記念日を収録したカレンダーで、5つの記念日が赤く表示されている。これでは統一部が、北朝鮮の記念日を収録したカレンダーを出したことになり、韓国国民に北朝鮮の記念日を称えろという意味にも受け取れる」と付け加えた。
単なる担当者用に思えるカレンダーが、野党から攻撃を受けるのは、現政権がこの5年間に見せてきた北朝鮮に対する態度にあるとの指摘も出ている。
31日、デジタルタイムズによると、「国民の力」の議員たちは「公式か非公式かは別として、この亡国的カレンダーは厳然たる韓国国民の血税で制作したものだ。北朝鮮の記念日を大韓民国の祝日と同格に置いて、内部資料なので大丈夫だという主張も、ゆでた牛の頭も笑う(死んだ動物も笑えるほどだ)ことだ」と皮肉った。
続いて「今回制作した統一部のカレンダーは、文政権がこの5年間見せてきた、北朝鮮寄りの考え方をもう一度赤裸々にした」とし、「さらに、我が国軍の日は一般的な黒文字で、北朝鮮人民軍の創建日は赤く記念日と表示した行動を、北朝鮮に屈従していなければ、どう説明できるのか」と批判した。
また、「口にするのも恥ずかしい文政権の北朝鮮に対する屈従思考に国民は怒りを覚え、また憤っている」とし、「文政権と統一部長官は問題のカレンダーをすべて回収して廃棄し、国民の前で直ちに謝罪せよ」と求めた。
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