香港メディアによると、問題となっているのは2019年に「三只松鼠」が発表した広告。同広告の中でモデルが「細い目と分厚いくちびる」というイメージを強調しており、中国人を故意におとしめているという指摘がインターネット上で上がったのだ。
最近では、中国国内で制作されたアニメ「雄獅少年」の主人公がやはり「細い目」であるとして「西洋的な感覚に迎合するもの」とやり玉にあげられていた。
このように、「細い目」に対する中国国内の視線が厳しくなる中、今回の広告問題については賛否両論が上がっている。
あるインターネットユーザーは「いつの間に『細い目』が全国民の敵になってしまったのか?」というタイトルで文章を発表。「細い目」に対する過度の批判は「自国文化に対する自信と寛容さの欠如」を表すものだと論評し、大きな注目を集めている。
また、「三只松鼠」や「雄獅少年」の消費者・視聴者は中国人であり、「西洋的な感覚に迎合するもの」という批判は当たらないとする意見も多く上がっている。
これを受けて、問題となった「三只松鼠」の広告モデルはSNSで「私の顔は両親から受け継いだものだ」とし、「私がどうしてこんなサイバー暴力を受けなければならないのか分からない。私はただ自分の仕事をしただけだ。私の目が小さいという理由で中国人としてふさわしくないというのか」というコメントを発表した。
だが、「細い目」のイメージが中国差別に使われてきた歴史の存在により、多くの人々が批判的な意見を持っていることも事実だ。
報道では「細い目」が西洋人の差別的なイメージとして使われた古い例として、1913年に英国の作家サックス・ローマ―が発表した「フー・マンチュー博士の謎」を挙げている。
作中のフー・マンチューは「邪悪なアジア人」と設定され、その外見は「黄色い皮膚、長い眉毛、細長い目、ひげにやせ型の体」で、これが西洋におけるアジア人のイメージを固定したとしている。
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