雲南省昆明、無断で学校抜け出し旅行後に「新型コロナ」感染発覚＝中国報道

雲南省昆明（こんめい）市の安寧（あんねい）市は12月27日、新型コロナウイルスの感染確定1例を報告した。この感染者は市内の専門学校の学生であり、すでに拠点病院に移され集中隔離治療を受けている。

学生A氏は12月16日、学校の規定に反し無断で抜け出し、高速鉄道に乗ってシーサンパンナ・タイ族自治州の景洪（けいこう）市に遊びに行った。12月21日に昆明に戻り、安寧市内の親戚の家に寄った後、夜には専門学校の塀を乗り越えて寮に戻っている。

A氏は24日に体調不良を感じていたが、大人数での集まりに参加している。その後再度無断で学校を抜け出し、安寧市内の病院でPCR検査を受けた後、塀を乗り越えて学校に戻った。

25日にA氏から採取したサンプルから陽性反応が出たため、昆明市疾病コントロールセンターがすぐに拠点病院に移送し、再検査の結果27日に感染確定の診断を受けた。

これを受け、A氏が訪れた景洪市では現在、全市民に対しPCRスクリーニング検査が行われている。

A氏が住んでいる安寧市では、関連地域内の1955人に対しPCRスクリーニング検査が行われたが、結果は全て陰性であった。濃厚接触者及び2次濃厚接触者にあたる280人にはすでに集中隔離措置が取られている。