脳卒中が起きた場合、ほかのどの急性疾患にもまして迅速な初期対応が必要にもかかわらず、脳卒中患者の半分以上が病院への到着が遅れ、適切な治療時期を逃していることが明らかになった。
 保健福祉部と健康保険審査評価院は19日、2005年に42か所の総合専門療養機関と145の総合病院を対象に、脳卒中で入院した患者2万45人に対する診療の適切性を医療機関別に評価した結果を公開した。評価は初期診断、初期治療、2次予防、患者管理の4分野10指標について実施し、結果を3等級で表示した。

 評価対象の脳卒中患者のうち病院に記録が残っている患者1万5103人について、症状が現れてから救急室到着までの所要時間を分析したところ、3時間以内に最寄りの救急室に到着した患者は47.6%、救急車の利用率は56.3%にとどまった。致命的な後遺症を最小限に抑える機会を逃しており、救急医療体系を利用した迅速な移送に対し認識を高める努力が必要と把握された。

 保健福祉部は、医療機関は初期診断と初期治療、患者状態の記録管理などはおおむね適正と評価した。ただ、総合病院の場合は大きなばらつきがあり、改善努力が切実だとした。10項目の評価指標すべてで優秀等級を受けた病院は総合専門病院が11か所、総合病院は4か所しかない。

 脳卒中は、がんに次いで国内の死亡原因第2位(10万人中64人)になっている。


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