中国政府がSNSでの「金持ち自慢」を禁止する動き…取り締まりを強化=韓国報道(画像提供:wowkorea)
中国政府がSNSでの「金持ち自慢」を禁止する動き…取り締まりを強化=韓国報道(画像提供:wowkorea)
ラグジュアリーホテルのスイートルーム、宮殿のようなバスルーム、目の前で焼かれたステーキなどが撮影されたVlog(ブイログ/メディアが動画であるブログの一形態で、ビデオブログ又はビデオログの略称)が話題になる中、今後このような動画は中国SNSから消えるとみられる。

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 習近平 国家主席が「共同富裕(みんなで良い暮らしをしよう)」を国政基調として前面に押し出す中、中国当局が「不平等」を浮き彫りにするコンテンツを取り締まっている。

 韓国メディア「イーデイリー」は、米「ニューヨークタイムズ」の記事を引用し、このような事例を伝えながら「中国で自身の富を自慢するコンテンツが、検閲を受けている」とし、「誇示や富を構成するものが何なのかについて明白な定義はないが、関係者らはレシートを見せたり、あまりにたくさんの料理を注文するなど、いくつかの具体例を提示している」と報道した。

 中国は、インターネット監視検閲システム「Great Firewall」で海外のウェブサイトとアプリなどの接続を遮断しているが、この取り締まりは当局が有害だと判断する個別コンテンツにも適用される可能性が高いという。

 中国当局はすでに「モクパン(食べる放送)」と呼ばれる爆食コンテンツの配信を去る17日に禁止した。インターネット動画サービス提供会社は飲食浪費コンテンツを制作、配信することができない。これに違反すると、罰金や配信中断などの制裁を受けることになる。

 この流れで「金を稼ぐ個人」も共同富裕の国政基調に従い政府の規制と監視を受けることになり、自由を奪われている。中国当局は、すでに富裕層の違法・脱法などに対する調査を強化している。

 中国で最も人気のあるインフルエンサー=中国ライブコマースの女王ことviyaは去る20日、脱税容疑で13億4100万元(約240億円)の罰金が科せられた。2018年脱税の容疑で8億8300万元(約158億円)の罰金が科せられたトップスター ファン・ビンビンの金額をはるかに超えた。

 ウェイボー(Weibo/微博)のフォロワーだけで8000万人に達するviyaは、罰金を命じられた直後ウェイボーに謝罪文を投稿。「すべての責任を痛感している」とし、主要SNSをすべて閉じた。

 香港大の教授はNYTのインタビューに応じ「たとえ、そのような(富自慢の)コンテンツがすべて消えたとしても、実際には富の分配は変わらないだろう」とし、「金、自動車、ハンドバッグ、宝石などの写真を公開しないからと言って、イコール『金持ちではない』を意味するわけではない」と指摘。中国政府による規制が、中国の「不平等」を解消する根本的な対策にはならないと批判した。

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