オミクロン株、韓国でも1、2か月以内に優勢種になる恐れ…ワクチン3回目の接種時、80%予防 = 韓国(画像提供:wowkorea)
オミクロン株、韓国でも1、2か月以内に優勢種になる恐れ…ワクチン3回目の接種時、80%予防 = 韓国(画像提供:wowkorea)
韓国防疫当局は「新型コロナウイルス」オミクロン株が韓国国内でも1、2か月以内に優勢種になる可能性があると予想した。オミクロン株の場合、2回目の接種完了ワクチンの種類がファイザー、モデルナのようなmRNA系列ではなく、ウイルスベクターワクチンなら効果が落ちる可能性があるということだ。しかし、1100万人を超えている3回目の接種を終えれば、ワクチンの種類と関係なく、感染予防効果は80%の水準まで上がるとし、ブースター接種の必要性を改めて強調した。

イ・サンウ の最新ニュースまとめ

 20日、中央防疫対策本部によると、重篤患者は997人(同日午前0時基準)と、日曜日としては史上最多の人数を記録した。新規感染者は週末効果や寒波、大雪などの影響で検査者数が減少したため、前日(6236人)より918人減少した5318人が確認された。オミクロン株の感染者はこの日までに、海外流入54人、国内感染124人など、計178人となっている。

 1日の重篤患者数が1000人に迫っている原因は、今月8日以降、新規感染者が7000人を超える日が7日に達するほど急増した影響とみられる。一般的に新型コロナウイルスの感染者が重篤化するまでに7日から10日程度かかると推定されている。最近では、18日(1016人)、19日(1025人)に2日連続で1000人の大台を超えたりもした。このため、重症患者の病床稼働率は深刻な水準が続いている。中央事故収拾本部によると、19日、午後5時基準の新型コロナウイルス全国の重症患者病床稼働率は80.9%(1337床のうち1082床が使用中)となっている。

 韓国防疫当局は、オミクロン株の感染拡大と重篤患者、死亡者の増加の速度を遅らせるためには、ワクチンの3回目の接種が必須であると力説した。新型コロナウイルス予防接種対応推進団によるとワクチンの3回目の新規接種者が2万9240人、累計1156万5083人(同日午前0時基準)となっている。また、累計での3回目のワクチン接種率は22.5%で、そのうち18歳以上の成人26.2%、60歳以上56.7%となっている。

 疾病管理庁中央防疫対策本部(防対本)はこの日午後の定例会見で、12月3週目(12日から18日)の週間危険度評価の結果、総合的な危険度は全国及び首都圏、非首都圏ともに「非常に高い」とし、前週と変わらないと述べた。また、オミクロン株の感染速度が韓国内はもちろん、世界的にも非常に速い状況にあり、迅速な3回目の接種を推進していると説明した。全世界91か国で3万4085人が確認されたオミクロン株は、英国ロンドンの場合、新規感染者の80%、フランスは10%と推定されている。

 イ・サンウォン 防対本疫学調査分析団長は「オミクロン株が出現したのが11月。ほとんどの海外研究機関が2、3か月後に主要国の優勢種になると判断している。韓国でもそれと似たようなタイミング、今後1、2か月以内で優勢種になる可能性がある」という見解を示した。

 防対本は、オミクロン感染の予防や感染拡大を防ぐため、ワクチンの3回目の接種の必要性を改めて強調した。3回目の接種率の増加により、70代、80代以上の高齢者層では発生率が減少に転じているが、それ以外の多くの年齢層の一日平均の発生率は増加が続いているという分析だ。

 パク・ヨンジュン 防対本疫学調査チーム長は「最近報告されたオミクロン株に関する英国の資料では、2回目のワクチンの種類がmRNAかどうかによって感染予防効果に差があるという情報がある。しかし、ワクチンの3回目の接種を受けた場合は、全て感染予防効果が80%の水準まで上がると報告し、ブースター接種の重要性について議論している」と説明した。
Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 75